インターネットの健全な発展を阻害するもの

ネット

インターネットが一般に使われるようになってから20年近くたちました。インターネットは世界を変えました。

パソコンが登場したときは、それまで官公庁か企業しか持てなかったコンピュータを個人で所有できるようになったと興奮したものです。

インターネットは、パソコンよりはるかに大きな影響力を持っていました。

世界中と非常に安くデータ通信ができるようになりました。いつでも、どこでも、誰とでもデータ通信ができるようになりました。

電子メールが人と人とのコミュニケーションを変えました。

Webが情報発信を容易にしました。Webから生まれたブログは、それまでマスメディアにしかできなかったような情報発信を個人に開放しました。

ECが消費者の購買活動を変え、生産者から小売店まで、大きな影響を与えています。

これからは新聞や放送が変わらざるを得なくなります。

しかし、インターネットの発展途上には、あだ花も咲いています。

ファイル共有サービス

インターネットの普及が始まるとまもなく、インターネット上で自由にファイルを共有できるサービスが動き始めました。

そこで共有されたのは、著作権を侵害した動画やエロ動画でした。

警察の対応が追い付かないうちに、ウィルスファイルが共有されるようになりました。ウィルスファイルは、パソコン上の秘密データをファイル共有サービスに流出しました。

さまざまなデータが流出し、個人のプライバシー侵害や莫大な損害賠償など大きな影響を社会に及ぼしました。

企業ユーザーを中心に、従業員のファイル共有サービス利用禁止などで、ファイル共有サービスを表舞台から消し去りました。

SEO

誰もが、インターネットで情報や商品を探すときに検索エンジンを使うようになりました。

そこで、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)が生まれました。検索エンジンの不備を突き、Webサイトを上位表示させようとする試みです。

ECサイトでは、上位表示させることにより、売上があがります。

他人の商品を紹介して広告収入を得るアフィリエイトも、上位表示させることで収入が増えます。

不自然にキーワードを詰め込んだサイトが増えました。意味のないWebサイトが量産され、そこから外部リンクを張ったWebサイトも増えました。

その結果、ゴミのようなWebサイトが上位表示されるようになりました。

検索エンジンの危機でした。検索エンジンは、アルゴリズムを改良し、役に立たないWebサイトが上位表示しないようにしました。

改良の結果、無意味なWebサイトが上位表示されることは激減しました。

現在は、長い冗長な記事が上位表示される傾向にあります。これも検索エンジンの改良により、変わってくると思います。

検索エンジンは、世界中の頭脳を集めて、利用者に真に役に立つものを目指して、改良を続けています。

パスワードを詰め込んだり、無意味なWebサイトから外部リンクを張ったり、冗長な文章を書くSEOは、検索エンジン発展の途上で咲いたあだ花です。

炎上

Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアの普及に伴い、ソーシャルメディアで情報が拡散するようになりました。

ソーシャルメディアの投稿は、原則、世界中に公開されています。そのことを理解していない利用者による問題投稿で炎上が相次ぎました。

閉店や倒産に追い込まれた店もあります。

これが、ソーシャルメディアのひとつ目のあだ花です。

バイラル

Twitterのリツイート、Facebookの「いいね!」やシェアなどで、情報が拡散していきます。

ここでも、ソーシャルメディアの性質を利用して、情報を拡散させようという試みが行われました。

リツイートや「いいね!」、シェアをされたときに、多くの人に拡散されるように、フォロワーや「友達」を増やそうとします。

そのため、お返しを期待したフォローや友達リクエストが増えました。タイムラインは、たいして意味のない挨拶であふれました。

アメブロやはてなブログは、独自のコミュニティーを作っています。そこでも同様のことが起きています。アメブロでは、お返しを期待した読者登録等があふれています。

はてなブログでは、お互いにブックマークを付け合う互助会の存在が問題視され始めました。

これらも、ソーシャルメディアが普及していく中で咲いたあだ花です。

おわりに

ファイル共有サービスで使われたピア・ツー・ヒア(P2P)技術は、Windows 10で復活しました。

検索エンジンは改良を続けています。

炎上防止にはソーシャルメディアの啓蒙活動が有効です。

はてなブログでは、不自然なブックマークはペナルティーの対象としています。

インターネットは紆余曲折を経ながら発達しています。

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