シニア起業家 vs 若い起業家 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

シニア起業家 vs 若い起業家

起業

中小企業白書2014によると、60歳以上の起業家は1979年以降ほぼ一直線に増加しています。2012年には32.4%となり、50歳以上の14.3%と合わせれば半数近くになります。

しかし、50歳以上のシニア起業家と若い起業家には大きな違いがあります。

シニア起業家

シニア世代の起業の動機には、大きくお金を儲けたいというものがありません。
そのように考える人は、その前に起業しているからです。

残りの人生を何もせずに過ごすのはもったいない。
何か世の中の役に立つことをしたい。
自分のこれまでのスキルやノウハウを生かしたいと考えている人が多いと思います。

中には、株式会社代表取締役の名刺を持ちたいとか、やることがないから起業でもしてみるかと考える人もいます。

そんな甘い考えを持った人がいるのも事実です。
楽な仕事で小遣い稼ぎができないかと考えたりします。

そんな人はお客様から
「あんたはどうせ道楽でやってんだろ。
こっちは生活がかかっているんだ。」
と言われたりします。

そうすると仕事を受注するのも難しくなります。

ある程度の資産は持っています。
起業で大きく失敗して、老後の生活に困るようなことにはならないように考えています。
老後の資金には手を付けたくないと考えます。

それでも、定年退職前に起業する人は、それまでの会社人生で築いてきたものを捨てる覚悟を持っています。
そのまま定年まで会社にいれば、給与も退職金も満額もらえるからです。

起業にあたり、これまでの会社の人脈を活かせるかも、あるいは、会社から仕事をもらえるかもという期待を持っている人もいます。
実際、人脈を活かせたり、仕事の発注を受けたりする人もいます。

しかし、それは会社にとってメリットがあるときだけです。
人脈も相手が退職したら意味がなくなります。
仕事の発注も、何年も続くとは限りません。

シニア起業家は堅実です。
無鉄砲な人がいないのが特徴です。

また、定年退職後、家にいると妻に煙たがられるという理由で、レンタルオフィスを借りる人が多いのもシニア世代の特徴です。

若い起業家

若い人の起業の動機にはさまざまなものがあります。
好きなことを仕事にしたい。
ビジネスのアイデアを実現したい。
自由に生きたい。
大きくお金を儲けたいなどです。

中には、会社に就職できなかったからという消極的な理由で起業する人もいます。

失敗したときのことなど考えていない人もいますが、どこかの会社に就職すればいいと考える人もいます。

会社を辞めて起業するときは、周囲から反対されることも多く、大きな不安を抱えると思います。

数年分の生活費を蓄えて起業する人もいますが、若いから体力と熱意で何とかなると考える人もいます。

若い起業家には無鉄砲な人がいることが特徴です。

しかし、若い人には大きな未来があります。
「少し頼りないけど、この若者の将来に賭けて、仕事を頼んでみるか。」
と将来の期待から仕事をもらえることがあります。

これはシニア起業家には期待できないことです。

まとめ

若い世代とシニア世代は、同じ起業でも大きく違います。

起業にあたりWebサイトを作るときも、若い起業家には勢いで作る人がいます。

シニア起業家は費用対効果に納得しなければ作りません。
どんなに効果があると聞いても、理解できなければ作らずにすませます。

起業支援もこの特徴を十分に考慮しなければなりません。

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