ゆでガエルは50代だけでなく、もっと続く可能性もある

カエル

日経ビジネスが50代を「ゆでガエル世代」と名付けた記事が話題になっています。

どうした50代 このままでは「ゆでガエル」だ  :日本経済新聞

「ゆでガエル世代」──。

 日経ビジネスは、今の50代をこう命名する。50代の読者にとっては、不愉快な話だろう。しかし、現状を冷静に分析すれば、そう指摘せざるを得ない。

 カエルは熱湯に放り込むと驚いて飛び出すが、常温の水に入れ徐々に熱すると水温変化に気が付かず、ゆで上がって死んでしまう。この寓話はまさに、今の50代、とりわけ多くの男性の会社人生にそっくりだ。

50代の会社人生は、バブル経済とバブル崩壊、その後のITバブル崩壊やリーマンショックを経験していますが、厳しい現実から目を背けてきたと書かれています。

何をもって厳しい現実から目を背けてきたと言うのか不明です。

記事では、一定年齢で管理職から強制的にポストを外す役職定年制度について書いています。しかし、役職定年制度が始まったのは1990年代です。

団塊の世代こそ、いきなりラインから外されたと感じた人が多いはずです。50代は、その様子を社内で見ていた世代です。十分心構えも準備もできた世代です。

今の50代は、団塊の世代よりも55歳以上での処遇が悪くなっています。年金の受給開始年齢が遅くなり、もらえる金額も少なくなっています。

それは予想できたことですが、転職市場も十分ではありません。結果として会社にそのまま残った人が多数を占めています。

団塊世代の処遇が永久に続くと夢を見ていたのではありません。厳しい現実から目を背けていたわけではありません。

問題は、「失われた20年」で企業が人件費削減のための施策をとったにもかかわらず、転職市場が整っていないことです。

だから身動きが取れず、ゆでガエル状態に見えるのです。

40代以降の世代が会社に見切りをつけ、転職が増えるかどうかは、雇用の流動性がどれだけ高まるかに依存します。

景気が上向いて、外資系企業が雇用を増やせば、そこを目指して雇用の流動性が高まります。そうすれば、日本の企業も人材確保のための施策をとります。高齢者でも高いスキルの持ち主は優遇されるようになります。

ゆでガエル世代が今の50代で終わるのか、その下まで続くのかは、日本の景気しだいです。50代をゆでガエルと言ってみたところで何も変わりません。

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