中高年の「友達がいない」症候群

友達

人間関係は健康に大きな影響を与えます。今年の始めに次の論文が話題になっていました。

Social relationships and physiological determinants of longevity across the human life span

この研究では、社会的つながりを広さと質に分けています。

広さについては、結婚の有無、家族・親戚・友人との関係、地域活動、ボランティア活動、宗教活動などについて、頻度、楽しさ、居場所の有無から判定しています。

質については、「互いに支え合う関係にあるか」「互いにわかり合えているか」「自分の本心を出せるか」「心の距離感」から得点化しています。

確かに、誰とも支え合う関係になく、わかり合えず、本心を出せなくては、健康にも影響を及ぼすことは、容易に想像できます。

「友達がいない」という悩みを持つ中高年の男性が増えていると聞きます。

仕事ばかりで、近所づきあいもなく、学生時代の友人とも疎遠になってしまい、気がつくと「友達がいない」という状態になっているということです。

学生時代の同窓会などがあっても、行きたくない理由があったり、なんとなく行きづらく参加できなかったりします。

つながりがあるのは、仕事関係の人だけという状態です。仕事関係の人とゴルフをしたり、飲みに行ったりすれば、そう強く感じないと思いますが、ゴルフもしなければ、飲みにもいかないとなると「友達がいない」と強く感じるかもしれません。

しかし、会社勤めの人は定年を迎えると仕事関係のつながりがなくなります。

すると、定年と同時に「友達がいない」という悩みが増えます。

この「友達がいない」という悩みは女性には少ないようです。女性は普段からたわいのない会話を交わす相手がいる人がほとんどです。

男性は、学生時代までは、一緒に遊ぶ人を友達と思っています。会社勤めをすると、一緒に遊ぶ人が減ってきます。結婚し子供ができると、遊ぶ相手は家族だけになり、それ以外は、仕事の付き合いだけになりがちです。

仕事の付き合いは、友達という感覚を持ちにくいものです。

また、男性は用事もないのに連絡をとることは少ないと思います。少なくとも私はしません。特別な用事がなくてもやりとりするのは家族ぐらいです。

それが、中高年の男性で「友達がいない」という悩みを持つ人がいる理由だと思います。

「友達がいない」という悩みを持つ人は、まず、仕事以外の人とのつながりを持つことです。

趣味でも、スポーツでも、勉強会でも、人が集まるところに出かけていけば、知り合いができます。

Facebookはそのための良いツールです。一度会っただけの人でも、Facebookで交流していると、1年後に再び会ったとしても、久しぶりという気がしません。

ゆるいつながりを多くの人と持つことができます。

ただし、Facebookの「友達」をむやみに増やし、形式的な挨拶を交わすだけの関係は、時間のムダにしかなりません。

何回か会っていれば、互いに支え合ったり、わかり合える関係にもなります。

中高年で「友達がいない」という悩みを持っているならば、仕事関係だけに限定されたつながりを広げることが大切です。

2025年の働き方を予言した『ワーク・シフト』では、次の言葉を2025年の子供たちに残しています。

強い信頼と深い友情で結ばれた少数の友人との関係を大切にしながら、自分とは違うタイプの大勢の人たちとつながり合うこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローはこちらからお願いします。