「2022 ― これから10年、活躍できる人の条件」を読み解く | 定年起業のためのウェブコンサルティング

「2022 ― これから10年、活躍できる人の条件」を読み解く

 これからの10年は、時代の変わり目となります。時代の変わり目を流血の惨事としないためには、「ええじゃないか」と祭りで踊りましょう。人口ピラミッドによると、アジアの繁栄が続きます。はじめは中国、その後はインドです。NPOで社会に良いことをしましょう。会社はなくなります。エクス・フォーメーションがおすすめです。

 本書の主要な主張を抜き出すとこんなふうになります。納得いくところもありますが、疑問に思うところも多々あり、全体は論理的ではありません。スピリチュアルの世界です。

 順に確認していきます。

 これからの10年が時代の変わり目となることには異論はありません。世の中の動きは加速するばかりです。「歴史は繰り返す」は、70年かどうかは別にして経験的にわかります。世の中の流れを見れば先がどうなるかもある程度予想できます。明治維新が、戊辰戦争と西南戦争程度の流血で済んだのは、「ええじゃないか」よりも、やはり徳川慶喜が大政奉還したことが大きいのではないでしょうか。それでも戊辰戦争における薩摩の所業に対する恨みは、会津では未だに消えていないと聞きます。

 「祭り」のような人の新たなつながりから、世の中を揺るがす動きがでてくるのかもしれません。

 経済の発展が人口に依存するということはありません。もし、そうであるならば中国、インド、インドネシアなどは何十年も前から経済大国になっているはずです。経済の発展に寄与するのは、知識階級の人数です。インドの経済発展は、今後どれだけ知識階級の人数が増えるかに依存します。そのためには、教育制度の充実が必要です。明治維新後の日本の発展は、江戸時代の私塾等で培われた教育がもとになっています。江戸時代から日本は、文盲率において世界最低であったと言われています。

 日本、中国、韓国を中心とした東アジアの経済が発展していくことに異論はありません。世の中を見るときは、日本に引き籠もることなく、つねに地球規模で考えるべきです。

 日本の人口が減るからといって、意気消沈する必要もありません。高齢者も経済活動に参加できる新しい社会にシフトしていけば、日本も引き続き経済発展を謳歌できます。

 NPOが増えてくることには同意しますが、数において「会社」を逆転するかどうかは疑問です。アウトプットの重要性は強調すべきと考えます。

 以上のように、本書には私が同意する点と疑問に思う点が混在しますが、理解できる範囲で全体をまとめると次のようになります。

 これからどんどん変わっていく世の中で、日本に引き籠もることなく、つねに地球規模でものを考え、NPOのような新しい組織を活用して、社会に良いことを発信していきましょう。

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