大学卒業生に贈る5つの言葉を『媚びない人生』から抜粋します

『媚びない人生』は、大学を卒業していく学生への贈る言葉として書かれたものです。大学生であれば胸に響くであろう言葉にあふれています。その中で、私の印象に残った5つを紹介します。

1.漠然とした不安に負けない

人は誰も思春期を迎える頃から、人生に対し、漠然とした不安を覚えます。私の場合は、中学生の時でした。世の中は、東大安田講堂事件が終わり、大学紛争が高校におりてきていた頃です。

将来のことは何もわからないという状況で、まさに漠然とした不安を覚えていました。ところが、まわりの同級生はクラブ活動や学校のことしか話をしない、自分だけまわりの人と違うという違和感を感じていました。

若山牧水の「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」という歌を読んだ時には、若山牧水は自分と同じような気持ちだったのかと思ったものです。また、芥川龍之介が「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」という言葉を残して自殺したと知った時も、芥川龍之介も同じような気持ちだったのかと思いました。

もし、本書のように「若い時代の漠然とした不安というのは、ネガティブな証拠なのではなく、ポジティブな証拠なのである」と知らせてくれるものに巡り会っていれば、気持ちは少し楽だったかもしれません。

2.日常は自分が選択した結果に過ぎない

私の場合、幼稚園、小学校、中学校は、自分で選択したという感覚がまったくありません。幼稚園、小学校は、親に従っただけです。中学校は、世の中には私立中学校というものがあることは知っていましたが、同じクラスにも誰も行く人はおらず、別世界の話だと思っていました。

高校は、地元の公立高校でしたが、どの公立高校にするかは成績で割り振られました。自分で選択したといえるのは大学からでした。それでも、理数系の科目が得意だったことと、たまたま見た学校案内におもしろそうな学科があったからという程度の理由でした。

大学卒業時も、今から考えれば、非常に乏しい断片的な情報しか手に入らない中で、就職する会社を選んだという感じでした。その後、30年以上同じ会社に勤めていますが、勤めを継続するという選択が、自分の選択であったということです。

3.社会を知らずに仕事を選んでいることに気づけ

私は、大学卒業時に社会のことや会社のことが、ほとんどわかっていませんでした。「本当の就職活動を、社会に出てから5年後にすべきである」という本書の意見には、合点がいきます。アルバイト程度で、社会に出て実際に働いた経験がないままでは、社会や会社がどのようなものかわかるはずがありません。

就職難とはいいながらも、雇用の流動性が高まっている現代では、この言葉を活かせる社会になっているといえます。また、テクノロジーの進歩は社会を急激に変えています。会社の盛衰も予測できません。その意味でも、雇用の流動性が高まった社会は、個人にとって住みやすい社会になったといえます。

4.戦略的にやめる

私は、はじめたことを途中でやめることは、悪いことのように教えられてきました。しかし、それは、やめられたら困るものの都合です。特に、はじめてみて、間違えたと気づいた時などは、早くやめるべきです。傷口を広げるべきではありません。無駄な時間を過ごすほど、人生は長くありません。

やめることは、続けることよりもエネルギーが必要です。慣性の法則のように、同じことを続ける方が、力はいりません。やめた方が良いと判断したならば、最適のタイミングで、戦略にやめることです。

「続けることが必ずしも善ではなく、やめることが必ずしも悪ではない」が真実であり、「成功するためには成功するまでやめないことである」は、誤りです。人生は無限ではありません。成功するまでやめないと、成功しないまま終わる可能性があります。

5.過去に縛られず、未来に怯えない

過去は変えられません。過去の選択とその結果を振り返って、今後の糧とすることはあっても、過去を嘆いても意味はありません。

未来を完全に予測することはできません。これまでの変化と現在の状況から、ある程度の予測は可能ですが、完全な予測は不可能です。未来は過去と異なり変えることができます。自分の選択で変えられます。

まとめ

大学卒業生がこれから生きていく中で、「自分に誇りを持ち、自分を信じ、自分らしく、媚びない人生を生きていってほしい」と願って書かれた本です。私も、自分のことは、自分の責任において選択し、過去を嘆かず、未来に不安を持ちながらも、戦略的に生きていくことを願っています。

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