葬儀費用の透明化

睡蓮_2

葬儀の費用を透明化するという話をときどき耳にします。確かに葬儀の費用にはよくわからないものがあります。

私は、20年程前に父を亡くしました。それまでの葬式の経験は、知人のお通夜で焼香をあげたことが数回あるだけでした。葬式では、何をしなければならないのかが、まったくわからない状態でした。

父は病院で亡くなりました。病院の地下に行くと、喪服を着た人がいました。そこで、次のように言われました。

「遺体は○時間以内に引き取ってください。もし、心当たりのところが無いならば、私どもで葬儀を執り行うことができます。」

喪服を着た人は葬儀社の人だと気づきました。遺体を引き取らなければいけないのが、何時間以内だったかは、覚えていませんが、数時間以内だったと思います。葬儀社に知っているところはなく、数時間で遺体を引き取ることもできないので、喪服の人に葬儀を頼むことにしました。

すぐに葬儀の打合せがはじまりました。骨壺、棺桶、祭壇、料理、引き出物とどれもピンからキリまでありました。少し前に新聞で、葬儀の平均費用は、神奈川県では200万円くらいという記事が出ていたのを覚えていたので、全部で200万円まででやってくれと頼みました。

次に、引き出物と料理を何人分用意するかと聞かれました。見当もつきませんでした。引き出物は、余ったものは返却できるということだったので、多めに頼みました。料理は、余ったらもったいないと感覚がありましたので、お通夜に来そうな人を思い浮かべて人数を数えました。

遺体を自宅に運び、簡単な祭壇をつくり、お線香をあげられるようにすると、近所の人が、焼香に来ました。その時に、葬儀の作法などいろいろなことをいう人もいました。

火葬場と葬儀場があいている日から、お通夜と告別式の日程が決まりました。親戚や知り合いに日時と場所を連絡しているうちにお通夜の時間になりました。

祭壇はカタログに出ていた最も安いものよりも簡素なものでした。たぶん200万円でやってくれと言ったためだと思います。

祭壇の両側に誰が座るかと聞かれましたが、わからないので、座りたい人に座ってもらいました。弔問客は予想以上に多く、通夜振る舞いの料理は、途中で足りなくなりそうだったので追加注文しました。

翌日、告別式のあとに初七日もやるので、人数を教えてくれと聞かれました。まわりの人に明日も来るか聞いて、人数を回答しました。翌日になって、この人数は初七日の食事の数だとわかりました。

お坊さんには葬儀社に言われた金額をお布施として渡しました。初七日のときは、お坊さんと食事をしながら、四十九日の話を聞きましたが、要領を得ず、よくわからないので、この葬儀社とはもう縁を切ろうと思い、四十九日の話は断りました。

父は零細企業を営んでいましたので、会社の整理がたいへんでした。それでも、仏壇と墓を買って、四十九日を執り行ったころには、だいぶ落ち着きました。

このときの経験とその後調べたことから次のことを学びました。

1.葬儀のやり方は宗教や地方によって大きく異なる

葬儀の作法のようなことをもっともらしく言う人がいますが、一切無視してかまいません。葬儀のやり方は、宗教や地方などによって大きく異なります。自分の好きなようにやってかまいません。

2.弔問者数の予想は困難

弔問者数が予想よりも多くても、あわてることはありません。もともと予想は困難なので成り行きにまかせるしかありません。弔問者数が多くても少なくてもいいように、葬儀のやり方を決めておく方がいいです。また、弔問客を一切断るという手もあります。

3.葬儀社との費用折衝はお布施を含めた総額で行う

弔問客に渡す引き出物を別にして、葬儀社との費用折衝はお布施を含めて、総額でやることです。そうすると、カタログにないものも出てきます。お布施の安いお坊さんを連れてくることもあるようです。お布施は領収書を出さないので、葬儀費用透明化の妨げになっています。

まとめ

家族の葬儀など、家族が元気なうちは考えもしませんでしたが、突然にやってくる場合もあります。それでも、事前の準備などできるものではありません。最低限、どのような葬儀をいくらぐらいかけて行うかを考えておくだけでも違うと思います。

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