少子化は問題なのでしょうか

登下校

日本の出生率が減り、少子化が問題といわれ始めてだいぶたちます。しかし、少子化というのは、本当に問題なのでしょうか?

少子化は人口の減少に結びつきます。景気の悪化は人口の減少が原因という人もいますが、人口が減少していても景気が悪化していない国はあります。

人口増加率と景気の相関関係を調べてみると、ほとんど相関は無く、人口増加率と景気の悪化は関係ないといえます。

日本も昔は、子だくさんでした。私の父は5人兄弟、母は7人兄弟でした。生活が苦しくても、食わせるだけであれば、子供の人数が多くてあまり関係がなかったそうです。

逆に、子供の労働力が期待できることと、運が良ければ、将来、成功して親を楽にしてくれることを期待して、子供をたくさん産んだようです。

現在では、女性の社会進出が進んだにもかかわらず、働きながら子育てをする環境が整っていないことや、子供に高等教育を受けさせるためには高額な教育費が必要になることなどが、少子化の原因といわれています。

しかし、これらの問題を解決したとしても、昔のような出生率になることはありません。

発展途上国の出生率が高く、先進国の出生率が低いことは、生活が豊かになれば、子供は少なく産んで大切に育てようという考えになることを示しています。

地球規模での人口を考えた場合、現在約70億人の人口は、このまま増え続けると予想されています。そこで懸念されることは、水や食糧の不足と、エネルギー問題と、環境汚染問題です。

特にエネルギー問題と二酸化炭素の排出問題は、福島原発事故が起きる前は、原子力発電を増やすことにより解決しようとしていました。核エネルギーの危険性が明らかになった現在、今後の大きな問題として浮かび上がってくることは間違いありません。

幕末の時代、坂本龍馬は「薩摩がどうした、長州がなんじゃ。要は日本ではないか」と言ったといいますが、21世紀の現代では、「日本がどうした。中国がなんじゃ。アメリカもなんじゃ。要は同じ宇宙船地球号に乗っている人類ではないか」と言うべきでしょう。

理想的な人口ピラミッドは富士山のように裾が広がった山の形ではありません。山の形になるのは、若年層の死亡率が高いからです。

戦争がなくなり、医療が十分に発展し、不慮の事故も少なくなり、若年層の死亡率が下がれば、壮年期までは人口はほとんど変わりません。

人間の寿命を迎える年齢になったら、だんだんに人口が減っていく先のとがった鉛筆型になるはずです。日本をはじめとした先進国の人口ピラミッドはそのような形に近づきつつあります。

人口増加に伴う問題の解決に猶予を与えるために、発展途上国の人口増加を抑えることが必要です。

そのためには、発展途上国での教育の普及を図り、女性の社会進出を進めることが、最も効果的です。

現在は、そのための方策をとるべき時で、先進国で少子化が問題などといっているときではありません。

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