会社の老化5つの兆候

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会社が成長すると、社員が増え、手がける事業も増えていきます。その結果、組織や運営手段が複雑化します。それが、経営効率の悪化につながります。会社の老化の始まりです。会社の老化には、次のような兆候があります。

1.規則が増える

組織や運営手段が複雑になると、それを管理するための規則が必要になります。規則は一度作られると、それが定められた理由は忘れられ、規則の存在する意味がなくなっても廃止されることはありません。

また、規則に従って行動していると、それを当たり前だと思うようになり、規則を廃止したり、改善したりすることを考えられなくなってきます。

さらに、規則に従うことを金科玉条のように尊ぶ人が現れ、誰もなぜその規則が存在するかが分からないまま、規則に従った行動が行われ続けます。

さらに新しい組織や事業が増えると、それに対応した規則が作られます。こうして、規則は増え続けます。

2.間接部門が大きくなる

社員や事業が増えると、それに伴い間接作業が増えます。間接作業が増えてくると、それを担当する間接部門が作られます。一度作られた間接部門はなくなりません。なぜならば、間接部門をなくすと間接部門の人員の仕事がなくなるからです。

人員を減らすことは、権力が小さくなることを意味します。誰も自らの権力を小さくしようとはしません。こうして、間接部門はどんどん大きくなり、権力を持つようになります。そのうち、役員は間接部門の出身者で占められるようになります。

3.承認手続きが煩雑になる

社員が増え、組織が大きくなってくると、組織の階層が増えます。なぜならば、ひとりの人が管理できる部下の数に限りがあるためです。普通は7人程度と言われています。これ以上の人数となると組織を階層化して管理するしかありません。

社員が増え、組織が大きくなってくると必然的に組織の階層は増えます。上に立つ人間が部下に権力を移管すれば、承認手続きに必要な階層は変わりませんが、権力を保持したままにすると、承認手続きに必要な階層も増えてきます。

4.社内営業がはじまる

組織が大きくなると、社内の中でお金やものの動きが始まります。部門ごとの業績評価が始まると、自分の部門の業績を上げることに一生懸命になります。

すると、真のお客様を見ずに、社内部門との取引に注力するようになります。真のお客様の声を聞かずに、社内関連部門の都合を優先させた社内営業が始まります。

5.意志決定が遅くなる

組織が大きくなると、ひとつの製品にかかわる部門の数も増えてきます。ある製品について変えようとすると、関連する部門の数も増えてきます。社内調整のための会議が増え、報告連絡のためだけの会議も増えてきます。

意志決定には、前例と実績が重んじられます。新しいことを実行するリスクについては、重箱の隅をつつくように突っ込まれますが、実行しないリスクについては論じられません。評価は減点主義で行われるため、誰もリスクを冒そうとはしなくなります。

新しいことができない理由は、すぐにいくつでもでてきます。予算と数字がすべての判断基準となり、夢が語られることがなくなります。

役員による意志決定が必要なことがらでは、役員への説明のための手続きが必要になります。役員の前に何段階にも渡る上司の稟議を経なければなりません。役員は一般社員にとって「雲の上の人」のような存在です。その結果、ますます意志決定が遅くなります。

まとめ

会社の老化とは官僚主義の蔓延です。これを避けない限り、会社は消滅することになります。

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