Webデザイナーの働く悩みを解決する!『デザイナーのためのプロの制作術が身につく Webディレクションの教科書』

Webディレクションの教科書

Webサイト制作で何が問題になっているかを学ぶために、『デザイナーのためのプロの制作術が身につく Webディレクションの教科書』を読みました。本書は、Webデザイナーが働く上での悩みを解決します。ここでは、本書から印象に残った3点を紹介します。

5つのクライアントタイプ

この本では、Webデザイナーのクライアントを次の5つのタイプに分けています。各タイプの名前は私がつけました。

オールおまかせタイプ

Webに関する知識は低めで、すべておまかせするタイプです。クオリティにもこだわりがありません。最低限の要件が満たされていれば良いと考えています。

こだわりタイプ

Webに関する知識はあまりありません。頭の中にイメージを持っていて、それにこだわりがありますが、うまく説明することができません。

細かい指示タイプ

ある程度のWebに関する知識があり、要望もたくさんあります。しかし、Web制作が本業ではないため、その知識には怪しいところがあります。しかし、自分のやり方には自信を持っており、細かい指示を多くしてきます。こちらの提案はなかなか通りません。

シビアタイプ

自分でWebサイトをある程度作れるぐらいの知識があります。そのため、見積や作業に対してシビアな要求をしてきます。知識がある分、お互いに細かい確認をせずに、コミュニケーションエラーが起きやすい面もあります。

的確タイプ

Webに関して豊富な知識と経験を持っています。やりたいこともはっきりしていて、効率の良い話ができます。指示も的確で、わかりやすく話してくれます。

さて、どのクライアントタイプが一番仕事をしやすいでしょうか?

まちがいなく「的確タイプ」です。何をやりたいのかはっきりしており、効率的に話ができます。ただし、こちらのスキルが低いと思われると次の仕事はありません。

2番目は、「オールおまかせタイプ」です。クライアントの事業内容をきちんと理解し、Webサイトを作る目的をお互いに合意することが最も大切です。

3番目は、「シビアタイプ」です。要求はシビアですが、お互いの思い込みによるコミュニケーションエラーに注意すれば、比較的スムーズに仕事を進められます。

やりにくいのは、「こだわりタイプ」と「細かい指示タイプ」です。Webに関する知識が不足しているにもかかわらず、本人にその自覚がなく、あれこれと指示してくることがあります。

相手の自尊心を傷つけることなく、必要な知識については教えながら、相手の真の要求を見つけ出すスキルが必要です。

目的を明確にする

Webサイト構築の目的を明確にするために、ランチェスターの法則が紹介されています。

ランチェスターの法則とは、自分の立ち位置を業界内の有利な位置に置くことです。局地的な分野で優位性を保つことにより、弱者でも市場で生き残ることができます。

そのためには、自社の強み(USP : Unique selling Proposition)とユーザーの望み(CVP : Core Value Proposition)を合致させることです。これにギャップがなければ理想のゴールに到達することができます。

ギャップがある場合には、ギャップをなくします。ギャップをなくす方法としては次の方法があります。

ユーザーのニーズとウォンツを高める

自社の強い位置に、ユーザーを誘導する方法です。

ニーズとは気持ち的に渇望していて、何が欲しいという具体的イメージにはなっていない状態です。ウォンツとは、はっきりと何が欲しいかを明示できる状態です。このニーズとウォンツをともに高め、融合することにより、自社の強いところにユーザーを導き入れます。

3C分析

3C分析とは、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の観点から市場を分析し、経営戦略上の課題を解決する方法です。

顧客として、自社にとって理想のお客様像を考えます。その理想のお客様に対し、自社はどういった価値を提供できるかを考えます。さらに自社が競合他社よりも優れている部分を考え、課題を解決する方法です。

4P・4C分析

4Pとは、製品(Product)、流通(Place)、価格(Price)、販促(Promotion)のことです。4Pをそれぞれ競合他社と比較し、改善策を考えます。

4Cとは、ユーザーの価値(Customer Value)、ユーザーの利便性(Convenience)、ユーザーにとっての経費(Cost of the Customer)、ユーザーとのコミュニケーション(Communication)のことです。ユーザー目線から自社の弱点を分析します。

SWOT分析

SWOT分析とは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の観点から分析する方法です。「強み」と「弱み」の内的要因と、「機会」と「脅威」の外的要因からなるマトリックスで整理します。

企画の作成

クライアントの悩みを解決する方法を組み立てることが企画です。そのためのツールとして「FABメソッド」が紹介されています。

「FABメソッド」とは、特徴(Feature)、利点(Advantage)、強み(Benefit)の3つを使ったツールです。

クライアントの特徴をシンプルな単語で整理し、利点を文章化します。そこに強みをキャッチコピーとしてつなげます。

こうしてクライアントの良い点をシンプルなフレーズにまとめます。これが企画のコンセプトになります。

おわりに

クライアントのタイプは、私が専門にやってきたシステム開発とよく似ています。システム開発を良く知っている人との仕事が一番やりやすいです。中途半端に知っている人とは一番やりにくくなります。

目的を明確にすることが需要なのは、あらゆる仕事で共通です。進むべき方向が分からなくては、仕事自体が無意味なことになりかねません。関係者全員が目的を共有していることも大切です。目的が違う人が混ざっていると、あらゆるところで意見がわかれ、そもそも目的が違うことに気づかないことさえあります。

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