『マーケット感覚を身につけよう』出版記念 ちきりんさんの講演を聞いて考えたこと | 定年起業のためのウェブコンサルティング

『マーケット感覚を身につけよう』出版記念 ちきりんさんの講演を聞いて考えたこと

マーケット

ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』出版記念講演を聞いてきました。講演を聞いて考えたことをまとめておきます。

論理思考とマーケット感覚

ちきりんさんは以前『自分のアタマで考えよう』という本を書いています。『マーケット感覚を身につけよう』は、それと対となる本です。『自分のアタマで考えよう』は、論理思考の本で、『マーケット感覚を身につけよう』はマーケット感覚の本です。

『マーケット感覚を身につけよう』にも書かれていますが、論理思考とマーケット感覚の両方があって効果的なマーケティングができます。マーケット感覚とは、「誰にとってどんな価値があるのか、見極める能力」です。

マーケティングから論理的なものを除いたものが、マーケット感覚と言えるのかもしれません。誰かに価値があるものに気づく能力とも言えます。

自分にとって価値のあるものであれば、誰でもその存在に気づきます。自分は価値をあまり感じないけれども、他の人には価値があるものに気づく能力は、想像力と関係がありそうです。

自分とは違う価値観を持っている人の感覚を想像し、どのようにすれば価値を提供できるかと考えることが必要です。

クラウドソーシングの衝撃

『マーケット感覚を身につけよう』は『未来の働き方を考えよう』とも関係しています。自分の働き方を考えるにもマーケット感覚が必要です。縮小するマーケットよりは拡大するマーケットを選んだ方が有利です。

クラウドソーシングの衝撃』に描かれているように、未来の働き方は国境を超えます。ワールドワイドで考えて、将来どのマーケットが有望かを見越し、働き方を選ぶ必要があります。

俺のイタリアン、俺のフレンチ

俺のイタリアン、俺のフレンチ』は、最近はやりのレストランについての本です。立ち食いにして回転率を上げ、上質の食材と一流の料理人で、安くおいしい料理を提供することで有名です。このレストランでは、料理人は一流のレストランなどから連れてきているそうです。彼らは、何をインセンティブとして店を変わるのでしょうか?

自分の調理した料理を食べて喜んでくれる人を身近に見るためだというのがちきりんさんの説です。一流レストランには、社用族やミシュランの星が頼りの味の分からない客しかこないからだそうです。

一流レストランには、おいしい料理を食べて喜んでくれるお客様は来ないでしょうか?そういうお客様と触れあうことができないでしょうか?私はそんなことはないと思います。とすれば、何か別のインセンティブもあるはずです。

おわりに

ネットにはウソがあることが分かったでしょうという話もありました。ある意味常識です。ネットに書かれていることをまるごと信じる人は愚かな人です。

だからといって、自分もウソを発信していいということにはなりません。ウソを拡散する人も同罪です。たあいのないウソでも信用を無くします。人から信頼を得るためには、ウソが無いことが必要条件です。

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