してはいけない質問3つのパターン | 定年起業のためのウェブコンサルティング

してはいけない質問3つのパターン

質問

わからないことがあれば、質問するのは普通のことです。しかし、してはならない質問もあります。

オウム返しの質問

何も考えずに質問ばかりをする人です。相手の言葉尻をとらえて質問します。次の例のようなものです。

○マネージャー:「おいおい、何時だと思っている。もう11時半だぞ。営業のくせに午前中ずっと社内にいたのか。もっとお客様のところへ行きたまえ」

●部下:「ええと提案資料を作っていたのです。手ぶらでは行けませんから。なぜ、お客様のところへもっと行け、といつも仰るのですか」

○マネージャー:「お客様と接触する回数を増やすことで、信頼関係が築けるからだ。手ぶらの時は顔だけを見せてすぐ帰ればいい。それでも単純接触効果が出てくる」

●部下:「そういうものですか。でも何回も押しかけるより、ここぞという提案の時にしっかり時間をとってもらったほうが効率的ではないですか」

○マネージャー:「逆だ。信頼関係が構築されていないときに、どれほどすごい提案をしてもうまくいかない。提案資料にしても、君の説明にしても、そもそも相手の頭の中に入らない」

●部下:「なぜ入らないのですか」

○マネージャー:「人間の脳は、自分に関係ないと思われること、都合の悪い情報、必要がない事柄を認知しない。そういうふうにできている。信頼関係ができて、こいつの話を聞いてやるか、とお客様が思わない限り、何を提示しても認知してくれない」

●部下:「どうして人間の脳はそんなふうにできているのですか」

引用元:どうして「質問バカ」は考える力が無くなっていくのか?:日経ビジネスオンライン

2番目までの質問はいいとしても、3番目、4番目の質問はマネージャーの「もっとお客様のところへ行け」という指示に対して本質的な質問ではなく、論点をすり替えようとしていると思われても仕方がありません。

国会答弁などでよくあるように、答えたくないことを避けるために、意識的に論点をすり替えるなら、それは答弁における戦術ともいえます。ところがこの例では、そうではありません。

相手の揚げ足をとろうとしているようにも見えます。このような質問は相手を不快にするだけです。自分にとっても本当に疑問に思っていることではないので、答えを聞いても得るところがありません。

勉強不足を露呈する質問

あらかじめ調べておかなければいけないこと、百歩譲って仮に調べることを忘れていたとしても、後で簡単に調べられることを質問することです。

就活の面接で「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたとき、会社の事業概要について質問することなどが当てはまります。それまでの面接の内容がどんなによくても、面接官をあきれさせます。

このような質問はしない方がいい質問です。

質問したいことがわかっていない質問

質問のときに、自分のことを話し出し、何を質問したいのかわからない人を時々見かけます。自分のことを説明しないと、質問の趣旨が伝わらないと考えているのかもしれません。しかし、だらだらと自分の話が続き、いつまでたっても何を質問したいのか、わかりません。

中には、質問したいことがわからないまま質問をしているのではないかと思われる人もいます。そんな質問は、時間がないときなどは、他人にとって迷惑です。

あらかじめ頭の中で整理して、頭の中で整理できないならば紙に書き出して、ポイントを明らかにしてから質問すべきです。

おわりに

してはならない質問はどれもよく考えないでする質問です。人に質問することは、人の時間を使うことになります。質問は、よく考えてすべきです。

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