Facebookの誤算と対策 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

Facebookの誤算と対策

Facebook
Facebook Burnout by mkhmarketing

日本のFacebookユーザー数が伸び悩んでいます。月間アクティブユーザー数は約2300万人と横ばい状態です。若者のFacebook離れが進み、中高年の利用者が少しずつ増えているという状態です。

日本のFacebookユーザー数は、今後も大きく変わることはないと思います。かといって他のソーシャルメディアがFacebookに取って代わることもありません。Facebookは実名制で拡散力のあるソーシャルメディアとしての確たる地位を築いています。

Google+が追い付くことはなさそうです。よく似たサービスをもうひとつ使おうという人は多くありません。

TSUというものも出てきましたが、あっという間に消えていきました。初期利用者を優遇し、うさんくさいマルチのような仕組みが金の亡者を集めたため、一般利用者を遠ざけました。

LINEやメッセンジャーアプリは拡散力がありません。ユーザー数は増えても、電子メールの代わりに使われるだけです。

実名制はリアルの世界との親和性を高めます。なかなか直接会うことができない人とゆるいつながりを維持できます。拡散力は個人の力を強めます。リアルの世界でより多くの人に、自分自身と自分の提供できるサービスや商品を知ってもらうことができます。

Twitterは実名で使っている人が少ないので、リアル世界との親和性でFacebookに劣ります。ツイートが140文字というのも大きな制限ですが、これは変更可能です。タイムラインの表示アルゴリズムなども変更可能です。しかし、実名制への変更はもはや不可能です。

Facebookの悩みは広告収入が増えないことです。ソーシャルメディアで人は交流を求めます。友達からの情報を参考にします。ソーシャルメディアでモノを買おうという人はいません。そのため、Facebookの広告をクリックする人はいません。宣伝ばかりしている人は嫌われます。ソーシャルメディアと広告はあまり相性のいいものではありません。

そこがGoogleの検索サービスとの違いです。自分の欲しいもの、買いたいものを検索して調べることはよくあることです。そこで広告を見つけたら、クリックしてみます。気に入ればそこで買うこともあります。検索と広告は相性が抜群です。

以前ファンページと呼ばれたFacebookページは、「いいね!」を押してくれた人に更新情報を届けていました。それを目当てに占いや診断アプリを使い、「いいね!」を増やした企業もありました。

現在、Facebookページの更新情報は、ほとんど届けられていません。Facebookがアルゴリズムを変更し、広告料を払った人の情報だけを届けるようにしたためです。「いいね!」を集めるために使ったお金はムダになりました。

Facebookはこの広告料を当てにしていたと思います。しかし、ねらったほどには広告料収入は増えていません。そこがFacebookの誤算です。Facebookでは広告の効果がありません。

それでもFacebookの持っている情報から可能になるターゲッティングは魅力的です。年齢や性別、興味関心などから、ねらった人に広告を届けられます。

ただし、広告を届けても見向きもされません。広告ではなく有益な情報を提供すれば見てくれる人は増えます。

これがFacebook広告の新しい使い方であり、Facebookの新たな収益源となります。FacebookはFacebook広告の使い方を自らアピールすることにより、広告料収入を増やすことができます。

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