Webディレクションの宝刀となりうるPMBOK!

Webプロジェクトマネジメント標準

Webサイトの制作にPMBOK(A Guide to the Project Management Body of Knowledge)を適用する動きがあります。

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書籍『Webプロジェクトマネジメント標準』が全文PDFで無償公開されています。

書籍『Webプロジェクトマネジメント標準』全文PDF無償公開 |2015 |ニュース |株式会社ロフトワーク

PMBOKとは、プロジェクトを完遂するために必要な考え方をまとめたものです。プロジェクトとは、同じことの繰り返しではない、期限のある仕事と定義されています。

例えば、宇宙開発や土木工事、建設工事、コンピュータシステムの開発などです。これらは、まったく同じことをすることはなく、完成の期限もあります。

Webサイトの制作もプロジェクトに間違いありません。まったく同じサイトを作ることはなく、期限もあります。

プロジェクトである以上、PMBOKを適用するのに不都合はないはずです。

Webサイトとコンピュータシステムの違い

以前、「Webディレクターにおすすめです!『第一線のプロがホンネで教える 超実践的 Webディレクターの教科書』」にも書きましたが、Webディレクションは、コンピュータシステム開発のプロジェクトマネジメントとほとんど同じです。

Webサイトもコンピュータを使っていますから、コンピュータシステムの一部と考えれば当たり前かもしれません。

しかし、コンピュータシステムは50年の歴史のなかで、その機能を中心として、発展してきました。Webサイトは、20年弱の歴史で画面の表現が中心だったように思えます。

一般的なオンラインシステムでも画面を使いますが、Webサイトは画面がとりわけ重要視されてきました。

PMBOKの基本的な考え方

PMBOKの基本的な考え方は次のとおりです。

プロジェクトを円滑にすすめるためには、まずプロジェクトの目的と納期や予算などの制約条件をはっきりさせ、要件をプロジェクトの関係者で合意することです。ここが最も大事なところです。

新国立競技場の建設プロジェクトは、ここをあいまいにしていたため迷走しました。

Webサイトの制作では、会社のマーケティング戦略を策定し、サイトの要件を決めるところになります。

目的と制約条件と要件が決まったら、具体的に計画を立てます。

必要な作業を洗い出し、必要な資源を明らかにします。資源とは、作業のために必要なスキルを持った人やツールなどと、そのために必要なお金と時間です。

作業の中には、前の作業が終わらなければ着手できないものがあります。そこを考慮して、作業の順序を決めます。

また、どの作業を誰が責任を持って実施するかを決めます。

作業の順序や分担を調整して、スケジュールが決まります。

計画がきちんとできれば、そのプロジェクトは8割方うまくいったと言えます。

Webサイトの制作では、サイトの構造、画面の骨格、画面デザインを作成する作業分担とスケジュールを決める部分になります。

変更管理

プロジェクトが計画通りにすんなりいくことはあまりありません。多くの場合、途中で変更が発生します。

変更が生じたならば、関係者が協議し、計画を見直すことが原則です。特に、作業の手戻りが発生する変更であれば、費用とスケジュールの見直しが発生します。

変更が発生したら、費用やスケジュールを見直すことになることを、プロジェクト関係者があらかじめ承知しておくことが重要なことです。

要件を変更したにもかかわらず、「費用もスケジュールも最初のままでやれ」と言わせないことです。

コンピュータシステムの開発でも、以前は、要件を変更しても、費用もスケジュールも変更させてもらえないことがよくありました。

Webサイト制作では、まだ変更管理に大きな問題を抱えているようです。

おわりに

PMBOKは、プロジェクトを円滑に進めるために、多くの人が長い間検討してまとめたものです。これを使わない手はありません。

Web制作の分野でも、PMBOKを導入することにより、仕事が健全化することは間違いありません。

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