小規模事業者持続化補助金を申請して気づいたこと

補助金

小規模事業者持続化補助金を申請しました。

補助金・助成金とは

補助金とは、政府や地方自治体などが出すお金です。申請受付期間が決まっていて、申請があったものから、要件を満たしたものを対象に審査を行います。審査を通ればお金をもらえます。

よく似たものに助成金があります。どう違うかはよくわかりません。

補助金も助成金も金融機関からの融資とは異なり、返済する必要のないお金です。ただし、お金をもらえるのは、お金を使った後です。

補助金や助成金を申請し、審査され、採択された後、決められた期間までにこれだけ使いましたと申請し、適切にお金を使ったと判断されたらお金をもらえます。つまり、最初に使うお金は自分で用意しなければなりません。

最初に使うお金を金融機関から融資を受けることもできます。その場合、融資の申請をするのは、補助金や助成金の採択が決定してから、お金を使い始めるまでの期間になります。

いろいろな補助金や助成金があります。創業する人を対象としたもの、新たな雇い入れをする会社を対象としたものなどがあります。

小規模事業者持続化補助金とは

今回、私が申請したのは小規模事業者持続化補助金です。「経営計画に基づいて実施する販路開拓等の取り組みに対し」出る補助金です。

平成27年度 小規模事業者持続化補助金 :: ホーム

業種によって異なりますが、従業員が5~20人以下の事業者が対象です。

補助金対象となる費用は75万円までで、その3分の2の50万円まで補助されます。つまり、60万円しか使わなければ、補助されるのはその3分の2の40万円となります。

お金の使い道も決まっていて、「事業の遂行に必要な機械装置等の購入に要する」機械装置等費や「パンフレット・ポスター・チラシ等を作成するため、および広報媒体等を活用するために支払われる」広報費など、13種類の経費が指定されています。

指定された経費以外に使われたお金は補助の対象となりません。

対象となる事業や金額、補助の割合、対象となる経費は、補助金や助成金ごとに違いますので、事前によく確認が必要です。

私の申請内容

私は、小規模事業者持続化補助金を広報費と資料購入費として使うと申請しました。金額は最大の75万円にしました。

私の仕事では、広報費と資料購入費以外には、使う経費はないという消去法で選びました。75万円はとりあえず最大限まで申請しておこうという考えです。そこまで使わなければ、使ったお金の3分の2の補助となるだけです。

補助金の申請がどんなものだか、試しに申請してみようという気持ちから申請しました。

この補助金は、書かなければならない申請書の書式が4つあります。内2つは、名前や住所などしか書きません。

実質的に書くべきことは、次の項目です。

まず、自分の事業のことです。

  1. 企業概要
  2. 顧客ニーズと市場の動向
  3. 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
  4. 経営方針・目標と今後のプラン

マーケットの状況をとらえ、自分の商品・サービスをどのように差別化しているかを書きます。マーケティングの基本です。

次に補助金で何をするか、その効果を書きます。

  1. 補助事業で行う事業名
  2. 販路開拓等の取り組み内容
  3. 補助事業の効果

ていねいに審査の観点まで、公募要領に書いてあります。

  • 自社の製品・サービスや自社の強みを適切に把握しているか
  • 経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか
  • 経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか
  • 事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか
  • 地道な販路開拓を目指すものとして、事業計画は経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか
  • 事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか

すなわち、補助金を申請するためには、マーケットの状況や自らの強みと事業計画をきちんと言語化する必要があります。

この補助金の場合、商工会議所に申請書を持参し、確認してもらう必要があります。その際、アドバイスを受けることになります。

自分の事業のマーケット状況や自社製品の強み、競合他社との差別化などについて考えたことのない人には、考える良い機会になります。

何十年も事業をやっていながら、そのようなことを考えたことのない人も結構多いらしいです。そのような経営者に改めてきちんと経営について考えてもらうために、小規模事業者持続化補助金の申請では、このようなことを書かせているそうです。

商工会議所の相談員の方と話をしていて気づいたのですが、このような補助金はモノを売る仕事の方がイメージがつかみやすく有利なようです。申請書の記載例も飲食店です。

Webコンサルタントが広報と資料購入のために補助金を申請するという例はあまりないのかもしれません。昨年度に採択された事業内容は公開されていますが、コンサルタントが補助金を受けたと思われる例は見つかりませんでした。

また、補助金や助成金をよくもらっている人の話に違和感を覚えることがあります。補助金や助成金をもらうためにやることを考える節があることです。

補助金なり助成金が発表されると、その内容に合わせて、補助金・助成金をもらうために新しいことを始めるという発想です。補助金・助成金はかけたお金を全額もらえるわけではありません。ムダなことをやれば、ムダなお金が出ていきます。

それ以上に、ムダなことをやるための時間や手間が惜しいです。

自分の事業を進めるために行うことで、補助金・助成金があるので申請すると考えるのが普通です。

補助金・助成金があるから、もらえる事業を考えて、申請するというのは本末転倒です。

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