FinTechがなぜ注目されるのか | 定年起業のためのウェブコンサルティング

FinTechがなぜ注目されるのか

金融

Fintechという言葉を見ない日がないぐらい、FinTechが盛り上がっています。

FinTechとは、金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせた造語です。

もともと金融の分野ではITの利用は進んでいます。

全国どこのATMでもお金をおろせるようになったときの便利さは、いまだに忘れられません。それまでは、午後3時までに口座を持っている銀行の窓口に、通帳とハンコを持って行かない限り、お金をおろせませんでした。

手数料は取られても、コンビニでいつでもお金をおろせる現在は夢のようです。

このようなサービスと最近話題のFinTechは、どこが違うのでしょうか?

FinTechについては、抽象的な話が多く、書いている人も何がFinTechで、既存の金融サービスとどこが違うのかをわかっていない人がたくさんいます。

どうも、既存の金融機関ではないIT企業が、金融サービスを展開することをFinTechと呼んでいるようです。

そこで、FinTechといえる金融サービスをまとめてみました。

BitCoin(ビットコイン)

BitCoinという仮想通貨を利用して、取引できるサービスです。

BitCoinの売買が簡単にできるサービスがあります。

ネット経由でお金を集めるクラウドファンディングやEC事業と掛け合わせたサービスも提供されています。

しかし、BitCoinはマネーロンダリングに使われるというグレーな面があります。また、BitCoinが採用しているブロックチェーンという仕組みには致命的な欠点があると、私は思います。

BitCoinを使うときは、少なくとも原理や仕組みをきちんと理解してから使うべきです。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングの融資版です。

お金を借りたい企業と融資したい企業をネットで結びつけます。法人だけでなく、個人が受けられるサービスもあります。

企業の資金調達をネット経由で行おうというものです。

会計

クラウドで提供する会計サービスです。

これは私も使っています。「やよいの青色申告オンライン」です。

やよいの会計ソフトは、データだけ税理士に渡してあとは頼むという使い方もできます。「やよいの青色申告オンライン」は、データをパソコンにバックアップできます。さらに、1年目は無料で使えます。

会計サービスをパッケージ版ではなく、クラウドで提供する意味は特にないと思います。どこのパソコンからでも会計サービスを使いたいとう需要はそれほど多くないはずです。

結局は、信頼性と使い勝手と価格の勝負です。

見積書・請求書の作成・郵送が簡単にできるサービスや、レシートを郵送するとデータ入力してくれるサービスもあります。業種によっては役に立つかもしれません。

資産管理

銀行や証券会社など複数の金融機関と連携して、資産を一括して管理するサービスです。

私も以前、Microsoft Moneyで銀行や証券会社に預けているお金を一括して管理していました。いつでも全金融資産を一覧でき便利でした。しかし、Microsoftはサービスをやめてしまいました。

おそらく、情報漏えいのリスクとサービスの提供から得られる利益が、釣り合わないと判断したためだと思います。

個人の全金融資産を管理するのですから、情報漏えいや不正アクセスがあれば致命的です。

決済

決済のためにお金を送るサービスです。

送金のためには、送り側と受け側が同じサービスを利用しているか、お互いがつながっていなければなりません。

しかし、決済は既存の金融機関で提供されているサービスです。

違うとすれば使い勝手です。十分な信頼性を担保しながら、使い勝手を向上させる競争となります。

資産運用

お金を運用して増やすサービスです。

人工知能を利用して、自動的に資産運用するサービスなどが考えられます。

しかし、資産運用も既存の金融機関が提供しているサービスです。しかも法律面での参入障壁が高いサービスです。

このサービスはどれだけ高い運用実績を残せるかの勝負です。これからは、既存の金融機関も当然のように人工知能を利用してきます。

金融情報

世界中の金融情報を一元化して提供するサービスです。

しかし、金融情報は世界中の金融機関や新聞社などが提供しています。その中からどれを取捨選択するかが重要です。それをゆだねるサービスとも言えます。

これも使い勝手と信頼性の競争になります。

まとめ

FinTechが提供しているサービスをまとめました。

既存の金融機関が扱っていないサービスは、BitCoinとソーシャルレンディングと会計と複数の金融機関の資産管理です。ただし、会計ソフトは以前からいくつも販売されています。

FinTech独自のサービスは、BitCoinとソーシャルレンディングということになります。これはどうなるかわかりません。既存の金融機関もブロックチェーンを研究しています。

決済、資産運用、金融情報は、既存の金融機関とFinTechの、信頼性と使い勝手と価格の競争になります。

扱うものがお金ですから、非常に高い信頼性が要求されます。それに耐えられる企業だけが生き残ります。それは既存の金融機関になります。

小規模な会社では、高い信頼性を確保するための投資に耐えられません。

現在、FinTechが盛り上がっているのは、BitCoinとソーシャルレンディングに期待しているためとは思えません。

BitCoinは、上にも書いたようにグレーで、致命的な欠点もあります。

ソーシャルレンディングの市場は大きくなるとは思えません。ネットの向こうの見も知らずの相手に高い信頼は寄せられません。融資は信頼関係がものを言います。

結局、FinTechは一時的なバズワードで終わります。

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