『現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識』を読んで、システム開発とWeb制作の違いについて考えた

現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識

Webディレクションを学ぶため、『現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール2』を読みました。

私が長年かかわってきたシステム開発のプロジェクトマネジメントとWebディレクションは、非常によく似ています。そこで、システム開発のプロジェクトマネジメントとWebディレクションの似ているところ、違うところをまとめてみます。

システム開発のプロジェクトマネジメントとWebディレクションの似ているところ

マネジメント

システム開発もWeb制作も、プロジェクトマネジメントが必要です。Web制作のプロジェクトマネジメントをWebディレクションと言っています。

プロジェクトマネジメントに必要なことは、システム開発もWeb制作も同じです。

はじめに目的や制約事項を明確にします。制約事項には金額や納期などが含まれます。最も重要なところです。

プロジェクトが始まるときに、何をつくるか詳細に決まっていることはありません。そのため、金額や納期は仕様に合わせて調整が必要です。

本来は、調整が可能なようにプロジェクトを進めなければなりません。そこは、システム開発もWeb制作も同じです。なかなかそうならないことも同じです。

目的と制限事項が決まれば、作業内容を洗い出し、必要な資源を集めます。手慣れたプロジェクトであれば、作業内容の洗い出しには工数はとられません。

問題になるのは、必要なエンジニアやプログラマー、デザイナーの割り当てです。

仕様が確定し、必要なお金と人と期間を確保でき、プロジェクト計画がうまく立てられれば、プロジェクトはほぼうまくいきます。

あとはリスク管理です。リスクの発生確率と影響度合いにより、適切な対策を立てておきます。

システム開発の方が大規模なプロジェクトが多いため、このあたりはシステム開発の方がすすんでいる気がします。

お客様対応

もうひとつの共通点は、お客様対応があるところです。お客様との関係もプロジェクトマネジメントに入りますが、あえて別項目にしました。

目的や制約事項をお客様との間であいまいなままにしておくと、あとで大きなトラブルを引き起こすところが同じです。

システム開発のプロジェクトマネジメントとWebディレクションの違うところ

システム開発とWeb制作では成果物が違いますが、それ以外にも特徴的な違いがあります。

マーケティングとのかかわり

システム開発でもマーケティングに密接に関係するシステムがありますが、少数だと思います。

Web制作は、マーケティングが密接に関係します。マーケティングの基本である3C(Customer、Company、Competitor)を考え、提供する価値や差別的優位点を意識したWeb制作が必要です。

画面 vs 処理

Web制作では画面が主となります。処理は画面に合わせて行われる感じです。そのため、画面の微妙な表現の違いにこだわることもあります。

多くのシステムでは処理が主です。処理に合わせて画面の設計を行います。また、バッチ処理もあります。

画面と処理のどちらが主かというところが、システム開発とWeb制作の大きな違いです。

ツール

システム開発とWeb制作では、使用するツールやプログラミング言語が違います。

どちらも技術の進歩により変化しています。しかし、ITシステムは長期間同じものが動くことがあるので、古いツールやプログラミング言語が長い間使われる傾向にあります。

Web制作の方が、新しい技術への変化が急速です。

おわりに

Web制作はマーケティングと密接にかかわることもあり、常に新しい技術を取り込んでいます。

ITシステムは信頼性の確保のためもあり、Web制作と比較して、新しい技術の採用は遅くなります。

そのあたりがエンジニアの動向に影響するところです。

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