「引退後は趣味」では虚しくなります | 定年起業のためのウェブコンサルティング

「引退後は趣味」では虚しくなります

ゴルフ

定年後は○○を趣味として、悠々自適の暮らしをするという人がいます。
定年後と言わず、若いときに稼いで早期退職を目指すという人もいます。

しかし、そこには落とし穴があります。○○がどんなに好きだったとしても飽きてきます。
どんなに豪華な料理でも毎日食べていては飽きてきます。
趣味はたまにやるから楽しいのであり、毎日やっていては飽きます。
やっていてむなしくなります。
特に、ひとりで行う趣味では顕著です。

思えば団塊の世代の人が定年を迎える前の時代に、よく話題になっていました。
趣味は××個以上持っていないと退職後にボケるなどと言っていました。

趣味にふたつの軸を持たせる考え方がありました。

ひとつの軸は、室内で行うものと室外で行うものです。

もうひとつの軸は、個人で行うものとグループで行うものです。

室内で個人で行うものの代表は読書です。
室外で個人で行うものとしては釣りなどがあります。

室内でグループで行うものとしては、麻雀などの室内ゲームがあります。
室外でグループで行うものは、野球やサッカーなどの団体競技です。

それぞれ10個ぐらいはないとまずいという話もあり、急いで趣味を増やした人もいました。

実は、趣味の数は問題ではありません。

趣味の習熟度でしょうか?

経験年数でしょうか?

習熟度や経験年数をどんなにあげてもダメです。

趣味に飽きる理由

趣味が飽きて続けられなくなる理由はいくつかあります。

ひとつは、ある段階で成長が実感できなくなることです。
目標を達成して燃え尽き症候群になる人もいます。

一緒に楽しめる人がいなくなり、やめてしまうこともあります。

お金がかかりすぎ続けられなくなる人もいます。
一般に上達するに従い高価な道具が必要になります。

時間が取れなくなり、意欲や興味がなくなることもあります。

これらの理由で継続することに意味がないと感じるようになります。

趣味は手段の目的化

「趣味は手段の目的化」だと言った人がいます。

手段の目的化は戒めなければならないことです。
人はしばしば目的を忘れ、目的を達成するための手段にしか過ぎないことに拘泥してしまいます。

マーケティングで有名な話に「ドリルと穴」の話があります。

ドリルを買いに来るお客様は、ドリルが欲しいのではなく、欲しいのは穴です。

この話に例えると、趣味とは、穴が欲しいにも関わらず、ドリルに凝り、ドリルに必要以上の費用と時間をかけてしまうことです。

「ドリルが好きなのだから、いいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、何年か経った後に、「自分は何のためにドリルに時間とお金を費やしてしまったのか」と気づき愕然とするのではないでしょうか?

他人とのかかわりが大事

人間はひとりで生きていくことはできません。
生活に困らないだけの蓄えがあったとしても、他人とのかかわりを求めます。

趣味を通して、自分が他人にとって、必要な人間だと実感できれば継続できます。

それができて初めて趣味を持つ意味があります。

個人で行う趣味では、趣味から生まれるもので他人に喜んでもらうことです。
読書であれば、学んだことを他人に話をします。
釣りであれば、成果を他人と分かちあうことです。

もっとも相手がそれで本当に喜んでいるかどうかには注意が必要です。
独りよがりでは、相手は迷惑します。

グループで行う趣味であれば、必ず相手がいると安心するのは早計です。

相手が義務的につきあっているだけでは、張り合いがありません。
それがわかると、あなたも嫌になるはずです。

グループで行う趣味でも、やはり相手が本当に喜んでいるかどうかが重要です。

起業が一番

実は趣味よりも良いものがあります。
起業です。
ビジネスを始めることです。

趣味とは自分の楽しみのためにやるものです。
一方、仕事はお客様を喜ばせることが必要です。

ビジネスの基本は、他者への貢献です。
相手にとって役に立つものを提供して、その対価としてお金をもらいます。
相手が喜んでくれることでなければ、お金はもらえません。

ビジネスを始めれば、どうすれば相手に役に立つか、相手に喜んでもらえるかと、いつも考えることになります。

自分が好きで、得意で、情熱を感じることで、相手に喜んでもらえるならば、これに勝る快楽はありません。

まとめ

引退後は趣味で悠々自適の暮らしをしようと考えてはいけません。

単なる趣味では、そのうち飽きて、むなしくなります。
自分が誰かに必要とされていると、実感できなければなりません。

誰かに喜んでもらうにはビジネスを始めることです。
喜んでもらえなければ、お金をもらえません。
どう喜んでもらうかに常に頭を使うことになります。

趣味を趣味のままにしていては、毎日続けると飽きてきます。
趣味を仕事にして、他人に喜んでもらえれば、大きな喜びとなります。

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