Webにかかわる人のセミナーイベント『CSS Nite LP45「ライティング・スキル強化デー」(2016年4月23日開催)』に参加しました。
私の印象に残った2点を紹介します。
Webのキャッチはこうつけよ
最初は、KDDIウェブコミュニケーションズの高畑哲平さんの『Webのキャッチはこうつけよ~広告から見る名文の秘訣~』です。
Webには2種類のキャッチがあるということです。
アイキャッチとなる画像内のキャッチと見出しのキャッチです。
見出しキャッチには3つの役割があります。
- くどき文句
- 内容の要約
- 検索で見つけてもらう
これに対し、画像内キャッチは、くどき文句だけです。内容の要約は見出しにまかせます。Googleは画像化した文字は見つけられません。
見出しキャッチと画像内キャッチで共通なのは「くどき文句」です。見てくれた人からあなたの期待した反応を得るためのものです。ラブレターは自分の気持ちを伝えるものではありません。相手に振り向いてもらうものです。
そのための王道があります。「共感」「数字」「問題解決」です。
「共感」は感情の共有です。相手の感情を揺さぶります。最も難しいですが、はまれば効果抜群です。
「数字」は「0円」とか「世界一」といった具体的な数字で目を引くことです。具体的な数字を示せれば、簡単で効果があります。
「問題解決」は、相手が困っていることを解決します。深刻な悩みであるほど大きな効果を発揮しますが、その悩みを持っていない人には効果がありません。
検索エンジンとユーザーから評価されるライティング演出
最後は松尾茂起さんの『検索エンジンとユーザーから評価されるライティング演出』でした。運営開始から1年で、しかも60記事という少ない記事で、129万PV/月を達成した『ナースが教える仕事術』を運営しています。
なぜ、こんなに短期間で、少ない記事で、アクセスが増えたのか、余すところなく説明してくれました。
『ナースが教える仕事術』は検索からの流入が86%です。「免疫力」「肩こり」「お見舞い」「白髪」「おなら」「体臭」「低血圧」「妊娠超初期症状」「難聴」といったキーワードでほとんど1位に表示されます。
その秘密は意外と簡単です。
Googleは検索サービスを使い続けてもらうため、読み手の求めるコンテンツを上位表示させます。読み手が求めるコンテンツとは次のとおりです。
- 検索者の意図に合っている
- 専門的かつ網羅的
- 分かりやすい
- 信頼できる
まず、検索ユーザーが検索した意図に合っていなければなりません。検索ユーザーは質問に対する答えを求めています。その答えを提供してくれるコンテンツが求められます。
そのため、専門的かつ網羅的な内容が上位表示されます。
また、分かりやすく、信頼できるものでなければなりません。
さらに、『ナースが教える仕事術』では、読み手に自分のこととしてとらえてもらい、共感を得られやすい発言をしています。マンガを取り入れ、見やすさ、読みやすさを高めています。
論理的な文章であることはもちろんのこと、内容は専門家のチェックを受け、常に最新の情報になるように更新しています。
おわりに
2人の方の内容を紹介しましたが、他の方の話も有益なものばかりです。
CSS Niteは2回目の参加ですが、今回も大満足です。
Webに関わる人にとって、興味深く、役に立つ話が聞けるセミナーイベントです。
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