問題シニア社員6つのタイプ | 定年起業のためのウェブコンサルティング

問題シニア社員6つのタイプ

劣化するシニア社員

「定年延長」「再雇用」と2013年4月の改正高年齢者雇用安定法施行以来、新しい制度が始まっています。

60歳以降も働けると喜んでいる人もいますが、そこには恐ろしい罠があります。

シニア社員の問題行動が目立ってきています。問題シニア社員を6つのタイプにわけて説明します。

嘆きタイプ

定年延長や再雇用契約などにより、役職がなくなる、仕事内容が変わる、給料が下がるなどの変化があります。

その変化に納得できず、不満を抱き、いつも嘆いているタイプです。

「以前とまったく同じ仕事なのに、給料が大幅に下がった」、「経験もなく望んでもいない仕事に変わってしまった」などの不満を抱き、周りの人に嘆きまわっています。

周りの人は、いつも不平不満ばかりでうんざりします。

おんぶにだっこタイプ

パソコンの操作、コピーのトナー交換など、自分で覚えようとせず、なんでも人に頼ってしまうタイプです。以前から部下になんでも依頼していた人に多いタイプです。

自分の部下でもなんでもない人に、なんでも頼ってしまいます。自分でできるようにしようという姿勢が見られません。

周りからは、私はあなたの部下ではない、少しは自分で調べるか、覚える努力をしてほしいと思われます。

わが道を行くタイプ

難しそうな仕事や新しい仕事を嫌います。誰でもできる簡単な仕事や雑用も拒否します。自分の興味のある仕事だけをやりたがるタイプです。

新しい職場で、仕事内容や役割について、きちんと合意形成ができていないときにあらわれます。

周りからは、自己中心的で偏屈な人だと思われます。

ご隠居タイプ

仕事に対する意欲がほとんどなく、雑談ばかりしているタイプです。職場には、茶飲み友達的な雑談ができる人を見つけにきています。

再雇用契約社員を集めた職場に起こりがちです。本人の意識は完全にリタイアしています。

周りの人からは、少しはちゃんと仕事をしてほしい、せめて人の仕事の邪魔はしないでもらいたいと思われます。

無責任タイプ

重大な問題でも軽く受け流してしまうタイプです。どこか他人事で、馴れ合い、事なかれ主義の傾向があります。

自分は第一線を退いているという意識から、当事者意識が欠如しており、本気になって関わることができません。

重要な商談で、無責任な安請け合いをしてしまい、周囲に大きな迷惑をかけることもあります。

やりすぎタイプ

自分に自信を持っている人やマネジメント経験が豊富な人が陥りがちなタイプです。

裁量権がないにもかかわらず、強引にものごとを進めてしまったり、厳しすぎる対応をしてしまうなどの暴走が起こります。

職場の上司からは、余計なお世話と、うとましく思われます。

まとめ

いかがでしょうか。あなたの職場にもこのようなタイプの人は、いるでしょうか?

既に「定年延長」や「再雇用」の対象となっている方は、このようなタイプになっていませんか?

これらのタイプは、見波利幸さんの『劣化するシニア社員』(日経プレミアシリーズ240)のなかで、問題児シニア社員として示されているものです。

「嘆きタイプ」と「おんぶにだっこタイプ」と「ご隠居タイプ」は、仕事に対する意欲をなくしています。

「わが道を行くタイプ」と「やりすぎタイプ」は、仕事内容や役割の合意ができていません。説明は受けたかもしれませんが、自分で納得していません。

「無責任タイプ」は、仕事の意欲もなくなり、仕事内容や役割に納得もしていません。

「定年延長」「再雇用」で働き続けられたとしても、このようになってしまう人がいます。

仕事に意欲をなくすのも、仕事内容や役割に納得がいかないのも、仕事に意味を見いだせないためです。

これらのタイプになってしまう人でも、仕事に意味を見いだせれば、まだまだきちんと働ける場はあるはずです。

人材は最も貴重な経営資源です。それを年齢だけで切り捨てることにより無駄にすることは大いなる損失です。

「定年延長」「再雇用」と働ける期間を長くするだけでなく、働く意欲を見いだせる職場をつくることが大切なことです。

また、自ら起業すれば、好きで、得意で、意義を見出せることを選ぶことができます。
社会とつながり、社会に貢献することで、生きがいを持ち続けることができます。

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