マーケティングではターゲットを絞り込めと言われます。
しかし、絞り込み過ぎていいものか疑問もわきます。
ターゲットを絞り込むことへの反論
ターゲットを絞り込むことは大切です。
手広くできるのは大手の会社だけです。自ら得意とする領域に、限られた経営資源を投入することが経営戦略です。
しかし、ターゲットを絞り込みすぎると、お客様の数が少なくなります。マーケットとしての魅力が小さくなります。事業として成り立たないかもしれません。
ターゲットを絞るとしても、事業が成り立つだけのお客様がいなければなりません。
事業が成り立つだけの売上や利益が見込める範囲で絞り込むべきです。絞り込み過ぎては、お客様の数が少なくなり過ぎます。
この考え方は妥当でしょうか?
トップになる
ターゲットを絞り込む目的は、そのターゲットにとって、あなたがトップになることです。トップになれば選ばれます。
口コミでも広まります。
特に最近の口コミは、ソーシャルメディアで広がります。二番ではダメです。記憶にも残りません。
一番になれば品質や信頼性も良いと思われます。
一番のモノしか買わない保守的な購買層にも買われます。
近隣にも拡散
あるターゲットで一番になれば、近隣のターゲットにも広がります。
はじめから広いターゲットをねらって、なかなか一番になれないよりは、狭いターゲットで一番になり、近隣のターゲットに広げるほうが簡単です。
ニーズが分かる
ターゲットが絞り込まれていると、ターゲットと接触する機会も増えます。その結果、ターゲットのニーズもより分かるようになります。
他の人には気づかないニーズに訴求することにより、あなたの立場はより強固なものになります。
最適なターゲットである必要もない
絞り込んだターゲットが、ビジネスにとって最適な売上や利益を得られるターゲットである必要はありません。
ビジネスとして成り立たなくても構いません。
そのターゲットにとって、あなたが一番になればいいのです。
一番になってから近隣のターゲットに進出していきます。
ターゲットの絞り込み方
ターゲットを絞り込むことは簡単です。
ターゲットの属性を掛け合わせます。例えば、性別、年齢、地域、年収、興味などです。たくさんの属性を掛け合わせれば、いくらでも絞り込めます。
どのような価値を欲しているかでも絞り込めます。
まとめ
ターゲットを絞り込む目的は、そこで一番になることです。
一番になれば顧客も増えます。
その後、近隣のターゲットにも進出し、そこも含めて一番になります。
そうして、ビジネスが成り立つ大きさまで広げていきます。
最初は自分が一番になれるターゲットに絞り込むことです。