先日、iCloudから海外セレブのヌード写真が流出し、騒ぎになりました。Appleの発表によると、iCloudの問題ではなく、AppleIDとパスワードが漏れていたということです。
勘違いしがちですが、AppleIDで2段階認証していても、iCloudのアクセスは、AppleIDとパスワードだけでできてしまいます。
そこで、iCloudからの情報流出が怖い方のために、iCloudから情報流出させないための方法をまとめます。
AppleIDとパスワードを隠す
まず、AppleIDとパスワードを他人にわからないようにすることです。
ところが、AppleIDは通常使っているメールアドレスにすることが、推奨されています。Appleからの通知を受け取れるようにするためです。
すると、AppleIDは、メールをよくやりとりをする人からは、推測されてしまいます。パスワードだけで、AppleIDを守ることになります。
それでも、AppleIDを隠す方法があります。
AppleIDには、新たに取得した専用のメールアドレスを指定します。AppleIDに指定したメールアドレスに届いたメールは、通常使うメールに転送する設定にしておけば、Appleからのメールを読むことができます。
転送するための設定は、GMAILの場合、次のようにします。
1.右上の歯車のマークから「設定」を選択します
2.最上段のメニューから、「メール転送とPOP/IMAP」を選択します
3.「転送」のところで、受信メールを転送するラジオボタンを選択し、転送先のメールアドレスを入力します
4.「変更を保存」をクリックします
AppleIDとパスワードの両方がわからなければ、パスワードだけよりも強力に不正アクセスから守ることができます。
あなた以外誰も知らないメールアドレスをAppleIDとすることにより、次の方法による不正アクセスも防ぐことができます。
iCloud ハッカーたちが悪用した、シンプルな 4-Steps 侵入プロセスとは? | Agile Cat — in the cloud
パスワードを他のサービスと共用しないことや、十分な長さにして、アルファベットの大文字、小文字、数字、記号を混在させることは、言うまでもないことです。特に、メールのパスワードとは別のものにしなければなりません。類推できると、メールの情報が流出した時に、iCloudも不正アクセスされてしまいます。
iCloudの内容を見直す
次に、iCloudにアップロードするものを見直します。現在、何がiCloidにアップロードされているかは、次の方法で確認することができます。
iPhoneから、「設定」を起動します。
「iCloud」を選択すると、iCloudのアカウントと現在iCloudにアップロードしているものが表示されます。
ここで、各項目ごとに設定をオフにすれば、アップロードされなくなります。すべてをオフにすることは、iCloudを使わないことと同じことです。
iCloudバックアップをオフにするときは、定期的にパソコンに接続して、バックアップをとることをお勧めします。そうしないと、iPhoneが壊れたときに中のデータがすべて消えてしまう可能性があります。
特に、iOSのバージョンアップをする前には、必ずバックアップを作成してください。
結局、セキュリティは、常に利便性とのトレードオフです。iCloudからの情報流出が心配ならば、iCloudに情報を入れなければいいだけの話です。
私は、AppleIDとパスワードを強力なものにして、iCloudの機能は全部使っています。また、DropboxなどiCloud以外のサービスについても全く同じことが言えます。