『沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッター ボーンの逆襲― ディレクターズ・エディション』は、奇抜なストーリーにのせて、Webマーケティングについてわかりやすく説明した入門書です。
KDDIとウェブライダーのWebコンテンツ『沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―』に解説を追加した書籍です。
ここでは、そのポイントを紹介します。
Googleのガイドラインを順守する
Googleは利用者にとって意味のない検索結果が表示されることを嫌います。そのために、アルゴリズムを常に改良しています。
また、GoogleはWebサイトが満たすべきガイドラインを定めています。ガイドラインに違反するとペナルティを受けます。
Googleからの警告メッセージは、ウェブマスターツールで受け取れます。ウェブマスターツールをチェックすることにより、WebサイトがGoogleにどのように評価されているかが分かります。
コンテンツが大事
Webサイトの利用者は、コンテンツを見に来ています。Webサイトの外観ではありません。文章と画像を適切に使い、ユーザーの疑問や不安を解消するコンテンツを提供しなければなりません。
また、スマートフォンのユーザーが増えています。スマートフォンの画面でも見やすいサイトにする必要があります。
セールスレターで気持ちに訴える
人は論理で納得し、感情で動きます。セールスのための文章は、手紙のように相手の気持ちを意識して書きます。
ストーリーを使った文章で、感情を動かすと記憶に残ります。お客様の具体的な声は、ユーザーに信頼感を与えます。
Webサイトの目的を明確にする
Webサイトを作るときは、目的を明確にして、関係者の意識を合わせておくことが重要です。また、外部環境の変化に合わせて、改善しやすくしておくことが必要です。
自然なリンクを集める
Webサイトは、外部からの自然なリンクを集めることが重要です。人間の心理に響くコンテンツは、ソーシャルメディアでシェアされやすくなります。
コミュニケーションのきっかけになるコンテンツもシェアされます。おもしろコンテンツもシェアされますが、作るにはセンスが必要です。ノウハウ系コンテンツは中長期的に読まれます。社会的関心度の高いコンテンツは、多くの人の興味を引きます。
Twitterで露出する
日本では、Twitterが、はてなブックマークと連携している人も多く、よくシェアされています。
他のTwitterユーザーのツイートを拡散したり、役に立つコンテンツをツイートしたりすることにより、フォロワーが増えていきます。
503エラーに注意する
「503 Service Unavailable」というエラーは、サーバーの同時接続数を超えた時に出るエラーです。アクセスが集中したときに発生し、重大な機会損失になります。
503エラーが発生したならば、サーバーの負荷軽減を行うか、性能の高いサーバーに変更する必要があります。
おわりに
Web担当者が知っておくべきことが、まとまっています。ストーリーを追わずに、解説部分だけを読んでも十分に役に立ちます。
解説はわかりやすく詳細で、Webサイトを見た人も本書を読む価値があります。
この記事に書いたことは詳細まで知っているという人を除いて、おすすめの一冊です。