ゲームはどれだけ頭を良くするか

チューリップ

頭の良い人は、例外なく知的好奇心が旺盛で、頭を使うことを好みます。ゲームやパズルで頭を使うことも好きです。スポーツの得意な人が、体を動かすことが好きなのと同じです。

では、ゲームをすることは、頭を良くするでしょうか?これも答えが出ています。そのゲームで必要とされる頭の使い方はうまくなります。必要とされない頭の使い方はうまくなりません。

知的なゲームであっても、そのゲームだけを行っていると、そのゲームで使わない能力は伸びません。仮に子供に将棋だけをやらせていたら、将棋以外の能力はいつまでたっても子供のままです。奨励会の子供でも、将棋以外の勉強をしたり、本を読んだりするはずです。

親は、子供に長時間ゲームをさせることには、抵抗があります。どれだけ巧妙に作られたゲームであっても、子供の知的能力をきちんと伸ばせるとは思えないからです。

読書は、ゲームとは違います。読書には文字を読むという積極的な行為が必要です。その上で、さまざまなことを学べます。さまざまなことを考えられます。だからこそ、子供が長時間ゲームをしていると心配する親でも、長時間読書していても気にならないのです。

読書と同等以上に広範囲にわたって知的能力を伸ばすゲームが開発されれば、子供が長時間ゲームを行っていても気にならなくなるでしょう。

それでも、親は子供に対して、読書ばかりでなく、体を動かすことも勧めます。知的能力を伸ばすこと以上に、健康であることを願うためです。

頭が良いということには、いくつかの要素があります。数学の能力と語学の能力には、あまり相関関係はありません。将棋とチェスは似ているので、将棋の強い人はチェスも強くなります。囲碁はチェスほど将棋に似ていないので、将棋が強い人が囲碁も強いとは、チェスと同じようには言えません。

エドガー・アラン・ポーが『モルグ街の殺人』の登場人物にこんなことを言わせています。

「チェスが強い人は、あくまでもチェスが強いだけだが、ホイストが強い人は、人と人が知恵のしのぎを削るような場面でも勝てる人だ。」

ホイストとは、コントラクトブリッジの元になったカードゲームです。常に冷静で確率に基づく手を選択できる人が有利です。相手のちょっとした仕草から相手の手を推測します。その上で心理的な駆け引きを行います。

このようなことは、実生活でも有利なことです。人が陥りがちな錯覚について熟知していること、錯覚に惑わされずに常に確率的に有利な手を打てること、相手の心理状態や考え方を推測し理解できること、戦略的に心理的な駆け引きができることなどは、ゲーム以外の場面でも役に立ちます。

私は、子供の時から囲碁や将棋のようなゲームよりは、ポーカーや麻雀のような心理的な駆け引きを伴うゲームの方が好きでした。スペースインベーダーやスーパーマリオのようなゲームも少しやっただけで、それらに長時間費やす気にはなりませんでした。

ゲームは人工的な世界です。恣意的に作られた環境やルールの下で、勝負を争うものです。人工的な世界で、仮に世界一になったとしてもあまり価値を感じられません。むしろ自分が世界一になれるゲームを作り出すことの方に興味があります。このあたりに、ゲームの限界があるように思います。

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