オリンピックにほしい自動翻訳機 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

オリンピックにほしい自動翻訳機

オリンピックカラー

 2020年開催予定の東京オリンピックに向けて、自動翻訳機の開発が望まれます。世界各地からの選手、観光客が見込まれますから、多言語対応が必要になります。そこで、2020年時点で自動翻訳がどのように進歩するかを想像してみます。

1.スマートフォンあるいはウェアラブル・コンピュータに搭載

 まず確実に言えることは、自動翻訳機の専用機はありえないということです。自動翻訳は、既に数十年にわたって研究され、やっと現在のレベルになっています。2020年になっても完成される技術ではありません。

 そのため、改善が容易なようにソフトウェアとして、配布されることになります。すなわち、汎用的な機器にアプリのひとつとして搭載されます。現在でも、スマートフォン向けの翻訳アプリがありますが、これがどこまで進化するかという問題です。

 スマートフォンに搭載するならば、翻訳先の言語を指定して話しかければ、自動的に翻訳し、音声と文字で答えてくれるというものが考えられます。これであれば、翻訳の精度を別にすれば、現在でも開発できます。もしかしたら既にあるかもしれません。あとは、翻訳精度の改善の問題となります。

 ウェアラブル・コンピュータに搭載する場合には、いろいろなパターンが考えられます。最も自然な使い方は、話した言葉を対象の言語に通訳のように翻訳する方法だと思います。自動翻訳機を使っている意識が少なくなり、音をひろいやすいことを考えると、胸元にピンのような形で付くウェアラブル・コンピュータが望ましい形になります。

 しかし、文字や画像を表示する部分がないと汎用的に使えません。眼鏡型のウェアラブル・コンピュータに搭載するのがいいかもしれません。

それ以上に、胸元にピンのように装着できる小型のマイクとスピーカーを外部入出力装置として使う方が便利です。そうすると本体はスマートフォンでかまいません。ピン型マイク・スピーカーとスマートフォンは無線で通信します。

 ウェアラブル・コンピュータは、入出力部分をウェアラブルにして、本体はスマートフォンを使ったほうが、使い勝手が良くなります。

2.翻訳精度

 翻訳精度は、使われる状況に関する知識をどれだけ持っているかに依存します。一般的な知識であれば、クイズ番組『ジョパディ』で人間のチャンピオンに勝ったワトソンのように、知識を蓄積しておけます。ワトソンはコンピュータ上に知識を蓄積していましたが、自動翻訳ではクラウドに蓄積し、誰でも使えるようにします。

人工知能の新しい夜明け

 問題は、使う個人に依存した知識、状況に依存した知識です。例えば、「わたしはタヌキ!」「わたしはキツネ!」と言った場合、これだけでは仮装でもするのかと考えますが、意味がよくわかりません。しかし、そば屋であれば、そばの種類をさしているとわかります。

 この個人ごとの状況を判断するための格好のツールが存在します。Facebookをはじめとしたソーシャルメディアです。ソーシャルメディアの投稿内容から、話をしている人の状況を判断し、自動翻訳の精度を上げるということも行われるかもしれません。その場合、こまめに投稿するほど翻訳精度がよくなります。

まとめ

 思いつくままに、2020年の東京オリンピックの時までに、自動翻訳がどこまで進化しているかについて書いてみました。実際にどこまで進化しているか楽しみにして、2020年の東京オリンピックを迎えたいと思います。

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