根性論

 1978年から1979年にかけて根性シリーズといわれるクイズが流行したことがありました。例えば次のようなものです。

 リアカーを引いたおじいさんが新幹線と競争して勝った。どうしてか?

 電線にとまったすずめが猟師に鉄砲で撃たれたが落ちなかった。どうしてか?

 答は、どちらも同じです。「根性で」です。

 私は当時、このクイズは、その前に流行していた根性物といわれた劇画に対するアンチテーゼと解釈していました。「根性」なるものさえあれば何でもできる。できないのは「根性」が足りないから。そんな風潮に対しての皮肉です。

 スポーツの世界では特に顕著で、心肺能力に優れた選手だけが優位に立ち、そうでない選手はふるい落とされていきました。高い心肺能力が必要とされないスポーツにおいても、心肺能力の低さゆえにつぶされた選手がたくさんいたと懸念されます。

 ビジネスの世界では心肺能力ではなく、眠らないでいられる能力がかわりになるのかもしれません。長時間の徹夜作業を続け、がむしゃらに突っ走るような人間が評価される風潮がありました。

 効率的な方法を考え、必要な準備を整え、計画的に実施し、短時間で終わらせると、簡単な仕事だったと解釈し、同じ仕事を準備も計画もなく、納期まぎわに徹夜を続けて仕上げると、「根性」のあるやつだと評価するような管理者もたくさんいました。

 「根性」なるものは、今でも時々顔を出してきます。こんなものに惑わされないように、心してかからなければなりません。

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