日本は超高齢化社会に向かって突き進んでいます。内閣では少子化対策担当大臣も数年前から任命されています。でもよく考えてみて下さい。少子化というのは、本当に問題なのでしょうか?現在の地球上の人口は約70億人。これからもどんどん増えていく見込みです。それだけの人口を養っていくだけの食料やエネルギーを人類が供給できるのか。そちらの方が問題ではないでしょうか。人口問題とは、発展途上国の人口爆発をいかに防ぐかではないでしょうか。
ここで、少子化の問題といわれていることを振り返ってみます。
1.少子化は人口減少につながり国力が弱まる。
2.人口減少では経済の発展が望めない。
3.超高齢化社会となって年金が破綻する。
1と2は地球規模でみれば人口は増えているので、日本だけでなく、グローバルでみれば問題ないはずです。3の年金の問題もグローバルな年金を作ればいいともいえます。そうなると、真の問題は21世紀になっても未だに日本国内だけで問題を考えていて、地球規模では考えられないということではないでしょうか。
幕末の時代、坂本龍馬は「薩摩がどうした、長州がなんじゃ。要は日本ではないか」と言ったといいますが、21世紀の現代では、「日本がどうした。中国がなんじゃ。アメリカもなんじゃ。要は同じ宇宙船地球号に乗っている人類ではないか」と言うべきでしょう。
理想的な人口ピラミッドはどのような形でしょうか。富士山のように裾が広がった山の形でしょうか。いいえ、違います。山の形になるのは、若年層の死亡率が高いからです。戦争がなくなり、医療が十分に発展し、不慮の事故も少なくなって、若年層の死亡率が下がれば、壮年期までは人口はほとんど変わらず、人間の寿命を迎える年齢になったらだんだんに人口が減っていく先のとがった鉛筆型になるはずです。日本をはじめとした先進国の人口ピラミッドはそのような形に近づきつつあります。
現在の国際社会を理解していない幼稚な話と考える方も多いとは思いますが、問題を基本から考えてみませんか?