Windows 10への無償アップグレード終了が近づいてきましたが、Windows 10にすべき理由という記事を見ました。しかし、これは妥当でしょうか?
週末スペシャル – 無償アップグレード終了間近! Windows 10にすべき理由は?:ITpro
この記事では、Windows 10にするかどうかを考えるポイントを4つあげています。
- Windows 7のサポート終了まであと3年
- Windows 8の使いにくさを解消できる
- 数年前のモデルから乗り換えても違和感がない
- 買い替えの目安はLTEと専用ペン
これらがWindows 10にアップグレードする理由になるかどうか疑問です。
Windows 7のサポート終了
Windows 7のサポート終了は、2020年1月14日です。
現在、Windows 7のパソコンを使っていて、この日以降も同じパソコンを使い続けるつもりの人にとっては、Windows 10へのアップグレードは一理あります。
しかし、現在使っているWindows 7のパソコンはいつ買ったのでしょうか? Windows 8がリリースされたのが、2012年10月です。これ以前だとすれば、2020年1月14日まで7年間以上使い続けることになります。
7年も使うと故障も増えてくると思います。2020年1月14日までにパソコンを買い替えることになった場合、今、リスクを冒してWindows 10にアップグレードしたことが、ムダになります。
もちろん、Windows 8リリース後にWindows 7のパソコンを買った人もいます。しかし、そういう人は信頼性を重んじる人だと思います。信頼性を重んじるならば、今、Windows 10にアップグレードすることはありません。
Windows 8の使いにくさ
Windows 10にアップグレードすれば、Windows 8の使いにくさを解消できるという意見です。
Windows 8の使いにくさは、主にスタートメニュー回りです。そこを解決するためのソフトは無料で手に入ります。
Windows 8を使いにくいと感じる人は、すでに使っているのではないでしょうか?
Windows 8が使いにくいことは、Windows 10へのアップグレード理由にはなりません。
Windows 10は古いパソコンでも動く
Windows 10は、Windows 7が動くパソコンであれば、性能的には動くはずです。
しかし、完全互換ではありません。
パソコンのスペックが動作条件を満たしていても、必ず問題なく動くわけではありません。
LTEとペン
LTEに直接接続できるパソコンならば、Windows 10にアップグレードすることにより、テザリングの親機にできます。
この使い方が役に立つのは、Wi-Fiモデルのタブレットを持っている人ぐらいです。スマホでテザリングするよりも、バッテリーが長時間使えます。
ペンをパソコンで使う人は少ないと思います。使い勝手はいいものではありません。使うならばタブレットです。
Windows 10の次のアップデートで手書き機能が充実すると言われています。現在、Windows 8のタブレットを使っているならば、それを期待して、Windows 10にアップグレードする意味があると言うのかと思ったら違います。古いタブレットでは、専用のペンに対応するものが少ないそうです。
おわりに
Windows 10へのアップグレードでは、トラブルが発生する可能性があります。周辺装置やアプリが動かなくなるかもしれません。
自分でトラブルに対応できる自信のある人は、アップグレードしてかまいません。
しかし、トラブルが心配な人は、あえてWindows 10にアップグレードする必要はありません。Windows 10にしなければ使えない機能で、どうしても使いたいものなどないと思います。
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