TwitterやFacebookでリツイートやシェアをする人の多くは、シェアする記事に含まれている元の記事へのリンクをクリックしていないことを調べた人がいます。
The Washington Postの記事ですが、状況は日本でも同じだと思います。
意外なことではありません。多くの人が気づいていると思います。
特にブログを書いてSNSでシェアしている人は、ブログのアクセス解析結果とシェア等の数の比較からわかります。
なぜ、読んでもいない記事をシェアするのでしょうか?
元の記事によると、それが習慣になっているからです。短い文章だけを見てシェアすることが、SNSを使うときの習慣になっています。
リンクから元の記事に行って、内容を読まない人がたくさんいます。
私は、これは大きな問題だと思います。
正確な知識と判断力がない
リンク先の元記事を読まずにシェアする人は、それだけで記事の内容を知った気になっています。元の記事を読むこともなく、内容について考えることもなく、短い文章だけを見てシェアしています。
シェアすることで、そのSNSを使っている気になっています。なかには、それだけで世の中のニュースがわかると思い込んでいる人もいます。
このような人は、仮にSNSがなかったとしても、新聞も読まない人です。
SNSがない時代では、テレビだけを見て新聞を読まない人は、自分は世の中の出来事をあまり知らないという自覚がありました。
テレビで報道されず新聞にしか掲載されない難しいことは、分からないと思っていました。
SNSの短い言葉だけを見て、ニュースを知ったつもりになっている人は、自覚がない分始末が悪くなります。
ネットで自分に都合のよい記事だけを探して読み、世の中のことが分かったつもりになっている人などが典型例です。
デマを広める
内容をきちんと確認せずにシェアをする人は、デマに対しても同じ行動をとります。
書かれたことが本当かどうか確認せず、反射的にリツイートします。その結果、デマが広まります。
デマが広まると、その内容を信じてしまう人も出てきます。そうして、世の中を混乱させます。
SNSを使いにくくする
内容をきちんと確認しないままシェアされた記事は、SNSを汚します。SNS上にシェアされるだけの価値がないものが増えることになります。
すると、SNSはゴミ情報であふれかえります。あふれかえったゴミ情報は、読み飛ばすだけでも時間がかかります。
そうして、SNSが使いにくくなっていきます。
おわりに
SNSで内容を確認せずにシェアする行為は、シェアした本人の判断力の無さ、教養の無さを世間にさらすだけではありません。
デマ情報があふれて社会を混乱させる原因ともなります。
さらにSNSを使いにくいものにします。
シェアは本当にシェアする価値のあるものだけにして、無差別にシェアすることはやめるべきです。