どの個人情報がもれるとあなたのことがわかってしまいますか? | 定年起業のためのウェブコンサルティング

どの個人情報がもれるとあなたのことがわかってしまいますか?

秘密

ちきりんさんが『何が「あなた」を表しますか?』という記事で、自分を最も正確に表しているデータはなんだろうか、と書いています。

そこで、私も個人情報を所有している組織別にまとめ、どの個人情報があれば私についてどのくらいわかるかを考えてみました。

自分で公開している情報

ソーシャルメディアなどでみずから公開している情報です。

以前は、自分の個人情報を公開する人は、テレビやラジオ、出版物などでごく一部の人だけでした。

インターネットの普及により、FacebookやTwitter、ブログなどで個人情報を公開することが一般的になりました。

人によっては、誰でもが見られる形で公開されていることを知らず、危険です。Twitterで悪ふざけを投稿して、炎上した事件なども記憶に新しいことです。

また、ブログの写真に位置情報を付けたまま公開している人もいて、本人が意図していないところで情報がもれている可能性もあります。

匿名で投稿すれば個人を特定できないと考えてはいけません。公開されている情報を組み合わせて、かなりのことがわかります。

犯罪がからめば、警察は情報を発信したパソコンを特定することもできます。

公共機関の記録

公共機関には基本的な個人情報が集まっています。住民票や戸籍謄本、納税通知書などを見れば、どのような情報を公共機関が持っているかわかります。

氏名、性別、住所、本籍地などのほかに、所得税や固定資産税を賦課するために、収入や所有している不動産なども把握しています。

これらの情報は基本的に住民側から届けているものです。これらを隠す行為は脱税となり、罰せられます。

これ以外には、警察が捜査のために集めている情報があります。

全国の主要道路で、車の運転手と助手席の同乗者とナンバープレートを撮影しているNシステムの存在は、よく知られるようになりました。

それ以外にも情報を収集していると思いますが、何を収集しているか公表されておらず、最も不気味なところです。

金融機関の記録

金融機関は、氏名と住所の情報とともに、それぞれの金融資産の情報を持っています。しかし、他の金融機関で持っている情報はわかりません。

あなたの情報を、金融機関を横断して把握できるのは、あなた自身を除けは、脱税を疑われたときに国税当局が調べるときです。

購買記録

クレジットカードを利用して買い物をする人は、クレジットカード会社に購買記録が残ります。いつどこで何を買ったかわかります。

ポイントカードを使う人は、その店で、いつ何を買ったか把握されます。旅行会社で旅行を申し込んだときにも、記録を残しているようです。

購買記録は、それぞれのクレジットカードごと、店ごとに独立しています。集められることはありません。

調べられるとしたら、やはり脱税を疑われたときです。犯罪捜査で警察が調べることもあるかもしれません。

監視カメラの映像

監視カメラがめっきり増えました。監視カメラの映像をもとに犯人が捕まったというニュースも増えました。顔認証の技術には驚くべきものがあります。

外を出歩けば、いつどこに誰と行ったかをつきとめられると思っていた方がよさそうです。

電子マネーの記録

SuicaやEdyなどの電子マネーの記録は、氏名などの個人情報と結びつけることは容易ではありません。

これらで個人情報を把握されると心配することは、ほとんど無意味です。以前、JR東日本がSuicaのデータを販売しようとして騒ぎになりましたが、JR東日本が対応を間違えたといえます。

データ通信の記録

どこかのサイトにログインして、何かをやった場合には、そのサイトにログインしてやったことの記録が残っています。

しかし、それ以外のデータ通信記録は、個人と結びつけることは困難です。どのIDでいつどこからつないだかという記録は残っていますが、それが調べられるのは、警察が捜査するときだけです。

電子メールなどのデータ通信回線を通ったデータは、米国国家安全保障局(NSA)が、エシュロンやプリズムというシステムで調べているといわれています。

しかし、そのデータを氏名などの個人データと結びつけることは、日本の警察の協力なしでは困難です。

まとめ

私のことを調べようと思ったら、ブログやFacebookでかなりわかります。

役所であれば、住所や本籍地もわかります。住民税の額からおよその収入もわかるはずです。

所有している不動産などもわかります。しかし、複数の市区町村をまたがって調べることは困難です。

警察が捜査権をもって調べれば、公開情報や役所に届けている情報のほかに、防犯カメラの情報なども使えるでしょうから、ほとんどのことは調べられそうです。

それでも、SuicaやEdyで何を買ったかは、調べるのは難しいと思います。

Suicaでどこに行ったかは、Suicaカード自身に記録を残していますから、カードを調べられるとわかります。

データ通信の記録は、私のパソコンやスマホに残っている情報の範囲では、わかると思います。

結論は、公開している情報で、かなりの部分がわかると思います。役所に届けている情報を加えると、基本的なことはすべてわかります。

警察が調べられる情報を加えると、もうほとんどすべてになります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローはこちらからお願いします。