ITの主流は思考の道具から人間関係の道具へ

山茶花

 ITの利用は大量の事務処理から始まり、オンラインリアルタイムシステムが開発され、銀行や鉄道のような社会インフラに摘要されました。

 パソコンが発売され、ワードプロセッサや表計算ソフトなどがリリースされると、ITは個人の知的生産性を高めるための道具となりました。高名な哲学者のある単語の利用傾向を調査する研究が、大学教授の一生をかけた研究から、パソコンにより数時間で終わるものになったのもこのころです。

 インターネットが商用化されると、電子メールとWebサイトがあっという間に広まりました。世界中の情報に、机に座ったままアクセスできるようになりました。

 検索エンジンの発展がWebサイトの利用に拍車をかけました。必要な知識は、検索すれば見つかるものになりました。知識はもはや重要なものではありません。知識を利用して、どのように思考するかが、重要になりました。ITは、思考をするための道具となりました。

 ブログが開発されると、インターネットの使い方が大きく変わりました。それまで、情報の受け手でしかなかった個人が、情報の発信者になりました。ホームページでも個人が情報を発信することはできましたが、ブログにより、誰でも簡単に情報を発信できるようになりました。

 TwitterやFacebookのようなソーシャルメディアの登場により、ITは人間関係を拡張するものとなりました。自動車や飛行機が人間の足の機能を拡張し、ワードプロセッサや表計算ソフト、検索エンジンなどが人間の頭脳の機能を拡張しました。同じように、ソーシャルメディアは、人間関係における機能を拡張する道具と言えます。

 大量の事務処理からはじまったITの利用は、社会インフラに使われ、人間の思考の道具となり、さらに人間関係の道具ともなったのです。現在のコンピュータの基本原理を発明したフォン・ノイマンは、コンピュータがこのように使われるなどと夢想にもしなかったに違いありません。

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