ITが新しい時代の生存戦略となる!『自分でつくるセーフティネット:生存戦略としてのIT入門』 by 佐々木俊尚

自分で作るセーフティネット

昭和の時代には絶対に潰れないと思われていた企業がなくなり、リストラも当たり前のように行われるようになりました。

終身雇用制は崩壊しました。

これからの社会を生き延びるためには、どうすれば良いでしょうか。

新しい時代の生存戦略としてITが使えます。佐々木俊尚さんの『自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~』から、新しい時代を生き延びるためのITの使い方を紹介します。

昭和の時代のセーフティネット

はじめに昭和の時代の生存戦略を振り返ってみます。

終身雇用

明治から昭和にかけての時代は、大企業に入り定年まで働くという生き方が有利でした。

企業は右肩上がりで成長し、事業も拡大していました。そのため、ポストも保証されていました。

いったん入社すれば多少仕事のできが悪くても、昇進することができました。

大過なくサラリーマン人生を過ごし、退職金と年金を満額もらおうと考える人がたくさんいた時代です。

ムラ意識

会社は仕事の他にも、寮や社宅を用意し、住宅財形や高金利の社内預金などで、住宅取得の補助もしていました。

社内のサークル活動をはじめとする遊びの場も提供され、社内旅行や運動会など、社員はあたかも家族のように付き合っていました。

若い男性と女性をペアで働かせ、社内結婚を奨励する仕組みを作っている会社もありました。

会社の同僚とは一生一緒だという仲間意識を持ち、会社と家庭以外の世界を知らない人であふれていました。

反面、会社外の人々を排除するような空気はありました。

同調圧力

そのような社会であるからこそ、会社の考え方への同調を求められました。会社や上司と違う考えを持つ人には息苦しい面がありました。

多少の息苦しさを感じても、会社の中途採用は例外的であり、定年前の退職は不利となりましたので、そのまま働き続ける人がほとんどでした。

現代のセーフティネット

以上のような終身雇用を前提とした社会は崩壊しました。現代ではどのような生存戦略をとることが有利でしょうか。

ゆるいつながり

新しい仕事などの重要な情報は、会社や家族などの身近な人からではなく、友人の友人などのゆるいつながりの人からもたらされることが多くあります。

身近な人は自分と同じ情報に触れているのに対し、ゆるいつながりの人からは珍しい情報がもたらされるためです。

このゆるいつながりを作り、維持していくためのは、Facebookをはじめとするソーシャルメディアが役に立ちます。

総透明社会

ソーシャルメディアに多くの情報を投稿していると、個人の情報は丸裸になります。

どのような生活をして、どんなものを食べ、どのような人と付き合い、どのような考え方をする人なのか、みんなわかってきます。

悪口を言ったり、人を非難したりすれば、そういう人だと思われます。

いかがわしい人が友達だったら、その人もいかがわしいと思われます。

良い面も悪い面もわかってしまい、総透明社会になると言えます。

Facebookが普及したおかげで、シェアサービスも流行るようになりました。車を相乗りしてくれる人を探したり、自分の住んでいる家の空いている部屋を貸すサービスです。

Facebookでの登録を義務付けておけば、車の相乗りが安心して出来る人か、部屋を貸せる人かわかります。

信頼と助け合い

そのような総透明社会となると、信頼も生まれます。

数回しか会ったことのない人でも、Facebookなどを通じて人となりがわかってきます。

誰か困っている人がいれば、自分の生活や仕事に支障のない範囲であれば、手を差し伸べてあげるのではないでしょうか。

なにか困ったことがあっても、普段の生活圏以外の人から思いがけない支援があるかもしれません。

善い人が生き残る時代

そのような助け合いも他の人にわかるようになります。

見返りを期待せずに他人を助けたり、何かを教えたりすることが、有利な社会となってきます。

善い人が生き残り、悪い人は淘汰される世の中となります。

まとめ

終身雇用が崩壊した社会では、もはや会社に頼ることはできません。

ゆるいつながりを保ち、自らの情報を公開することにより、信頼が生まれます。他人への貢献は、信頼をさらに強固なものとして、自分が困ったときに助けになるかもしれません。

善い人が生き残り、悪い人が淘汰される社会をつくる道具となるのが、Facebookをはじめとするソーシャルメディアです。

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