Windows 10への無償アップグレードの期限が迫ってきました。2016年7月29日までです。
Windows 10 へアップグレードするかどうか迷っている人も多いと思いますので、考え方をまとめておきます。
タイプ別判断基準
パソコンを仕事で使っている人
あなたが、パソコンを仕事で使っていて、Windows 10へのアップグレードでトラブルが発生したときに自分で対処する自信がないときは、アップグレードしてはいけません。
Windows 10へのアップグレードでは、トラブルの可能性があると考えるべきです。
わざわざWindows 10にする意味はないはずです。
Windows 7であれば2020年1月14日、Windows 8であれば2023年1月10日まで、今のOSを使い続けられます。
トラブルに対処する自信のある人
Windows 10へのアップグレードでトラブルが発生しても、自分で対処できる自信のある人は、アップグレードすることをお勧めします。
Window 10の新しい機能が使えます。パソコンが壊れない限り、Microsoftの提供する最新OSを使い続けることができます。
Windows 10にアップグレードしないと、Windows 7であれば2020年1月14日、Windows 8であれば2023年1月10日でサポートが打ち切られます。
現在のパソコンは十分に高性能なので、壊れなければ、このぐらいの時期まで使えると思います。
パソコンは仕事では使っていないが、トラブル対応にも自信がない人
パソコンを数日間使えなくても特に問題はないけれども、トラブルが発生した時に対処できる自信がない人は、アップグレードする必要はありません。
Windows 10の新機能でどうしても使いたいものは、ないと思います。
Windows 10へのアップグレードで注意すべき点
結局、Windows 10へのアップグレードでトラブルが発生したとき、自分で対処できる自信があるならば、アップグレードしたほうがいいし、自信がなければアップグレードしない方がいいということになります。
Windows 10には、どうしてもアップグレードしたほうがいいだけの魅力がないためです。
次に、アップグレードするときに注意すべき点をまとめておきます。
アップグレード対象機種かどうかの確認
Windows 10への無償アップグレードの対象は、Windows 7(SP1)とWindows 8.1(update)です。これらのパソコンを使っていると、無償アップグレードの通知がしばしば表示されます。
しかし、通知が表示されるからといって、Windows 10に対応しているとは限らないので注意が必要です。
メーカー製のパソコンであれば、そのメーカーのサイトでアップグレード対象機種かどうか確認します。制限事項等が掲載されていたら、チェックが必要です。
対象機種となっていても、アップグレードでトラブルが発生することがあります。
NEC製Lavie G タイプZは対象機種でしたが、8月にアップグレードしたときは、キーボードとタッチパッドが反応しなくなりました。
リカバリーディスクの作成
Windows 10へのアップグレード後、トラブルが発生し解決できないときのために、パソコンを元の状態に戻せるようにしておくことが大切です。
パソコンを工場出荷時の状態に戻すためのリカバリーディスクを、DVD-RやUSBメモリーなどのメディアに、必ず作成しておきましょう。
現在の環境を丸ごとバックアップしておくと、よりリカバリーが容易になります。
Windows 8.1や10に標準で搭載されている再インストール機能では、工場出荷時の状態に戻せなくなる場合もあります。
メーカーが独自に提供しているリカバリー用ツールも同様です。Windows 10へのアップグレードにより、リカバリー用の領域が認識されなくなることがあります。
Windows 10へのアップグレード後1ヶ月未満ならば、以前のバージョンに戻す機能もありますが、これも元に戻せないことがあります。
まとめ
Windows 10への無償アップグレードは、トラブルが発生しても自分で対処できる自信のある人だけ、実行したほうがいいと思います。
その際、事前に互換性などの調査と元に戻すための準備を忘れてはなりません。
【2016年6月12日追記】
MicrosoftからWindows 10へのアップグレードを抑止する方法が発表されました。
Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法 | CS3 Windows
【2016年6月12日追記ここまで】
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