先日、Windows 8.1のパソコンをWindows 10にアップグレードしました。すると、Google Chromeのタブが頻繁にクラッシュするようになりました。
現象
Google Chromeが突然固まり、「ページが応答しません」というポップアップを表示します。「強制終了」をクリックし、「フィードバックを送信」をクリックすると、「タブのクラッシュに関するフィードバック」を送る画面になります。
クラッシュしたタブを閉じた後、別のタブで右クリックし「閉じたタブを開く」を選択するか、「Ctrl + Shift + T」を押すと、タブは再び開き正常に戻ります。
原因調査
最初は、Google Chromeの拡張機能を疑いました。
しかし、Google Chromeの拡張機能をすべて削除しても現象は変わりません。「設定のリセット」をしても同じです。
ネットで検索しても、Windows 10でGoogle Chromeのタブがクラッシュするという情報は見つかりません。
何か、あまり使われていない他のソフトが絡んでいると思いました。
Google Chromeヘルプで、OSは分かりませんが、「RapportでChromeがクラッシュするから何とかしてくれ」という要求に、「Rapportは他社が開発したソフトだから対応できない」という回答があるのを見つけました。
Rapport(ラポート)とは、インターネットバンキングを狙ったウィルスを検知・駆除するPC用ウィルス対策ソフトです。IBMにより開発・提供されています。
無料ウィルス対策ソフト「Rapport(ラポート)」 | 三菱東京UFJ銀行
私は、これを三菱東京UFJ銀行のサイトからダウンロードして、インストールしていました。
三菱東京UFJ銀行でインターネットバンキングを利用していると、インストールするように盛んに催促されます。
最初にインストールしたのは、以前使用していたWindows Vistaのパソコンでした。Rapport(ラポート)をインストールすると動作が遅くなるので、新しく買い替えたパソコンにはしばらくインストールしていませんでした。
何回もインストールを催促されるのと、パソコンの性能も大幅にアップしているので、新しいパソコンにもインストールして使っていました。
Rapport(ラポート)の『カスタマーサポート』のページを見ると、「最新バージョンへのアップデート Chrome 50, Firefox 46はWindowsにサポートされています。」と書かれています。
私の使っているGoogle Chromeは最新のバージョン 50.0.2661.94m(64-bit)になっています。
もしかしたら、Rapport(ラポート)が最新バージョンでないかもしれないと思い、最新バージョンへアップデートしてみました。
サポートしているWindowsと思われる表示に、Windows 10が含まれているところと、含まれてないところがあります。
最新バージョンにアップデートしても変わりませんでした。突然「ページが応答しません」になります。
他のブラウザでは、自動的に保護の対象になるらしいのに、Google Chromeだけは拡張機能のインストール作業が必要でした。それに気づき、拡張機能のインストールをやっても現象は変わりません。
Google Chromeか、Rapport(ラポート)のどちらかの使用をやめるしかないと思いました。
そこで、Rapport(ラポート)をアンインストールしようとしたのですが、そこも一苦労でした。コントロールパネルのプログラムを見ても、「Rapport」というプログラムはありません。
検索して調べた結果、「Trusteerエンドポイント保護」という名前のプログラムであることがわかりました。
「Trusteerエンドポイント保護」をアンインストールするときには、その理由を聞いてきました。チャットでやりとりする画面もありましたが、英語であったこともあり、いまさらやりとりする気はありませんでした。
また、「Trusteerエンドポイント保護」をアンインストールしただけでは、Google Chromeに拡張機能が残っていました。Google Chromeの拡張機能も別途手動で削除しました。
こうしてやっとGoogle Chromeがもとのように使えるようになりました。
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