夢をかなえたい。好きなことで食べていきたい。誰にも束縛されずに自由に働きたい。このような理由で独立起業しようとする人がたくさんいます。
しかし、誰もがうまくいくわけではありません。独立起業に失敗する代表的な3つの原因について説明します。
資金
一番の原因はお金がなくなることです。
有望な事業であれば、補助金、助成金も出ます。融資も受けられます。
しかし、借金を返せなくなったら倒産します。
逆に、どんなに赤字が続いても、キャッシュフローが回っている間は倒産しません。
倒産する前に、給料が払えない、家賃が払えないなどの理由で事業をたたむこともあります。
一般的には、初期投資の大きな事業ほどリスクが大きくなります。立地の良い場所にリアルのお店を持つ仕事などは、初期投資が大きくなります。
お客様が思ったよりも少なければ、収入が減ります。初期投資のお金を借金していれば、お金が回らなくなり倒産します。自己資金であれば、お客様を増やすための手立てを打つことができます。
独立起業に際し、借金は大きなリスクです。自己資金の範囲で初期投資を行えば、借金する必要はありません。
しかし、独立起業しようとしている人に融資を勧める人がいます。
自己資金の足りない人が、初期投資の大きな事業を始めるためには、融資もひとつの方法ではあります。当然、融資に当たって事業内容を精査するでしょうが、リスクであることには変わりはありません。
特に初めて独立起業するときには、うまくいくかどうかわかりません。お客様にどのくらい来てもらえるか、やってみなければわかりません。
売り上げが思うように上がらず返済が滞れば倒産です。経営者は自己破産するかもしれません。
資金不足で独立起業に失敗しないためには、コストを少なくし、借金を極力減らすことです。
事務所を構えるのは、どうしても必要なときにします。初期投資を減らすためには、レンタルオフィスもあります。人を雇うのは自分の食いぶちを稼げるようになってからです。
モチベーション
初めての独立起業は、簡単にはうまくいきません。何しろ初めてのことばかりです。
何のために独立して起業するのか。そこがはっきりしていないと、モチベーションが続きません。
夢を実現するため? 独立起業時の苦労をしてまで実現したい夢ですか?
好きなことで食べていきたい? 独立しなければできないことですか?
自由に働きたい? 自由には責任が伴います。事業の失敗はすべてあなたの責任になります。会社勤めのほうが気楽に働けます。会社勤めであれば、仕事での失敗は会社の責任です。
お金を儲けたい? 会社に勤めれば、もっと楽にお金が手に入ります。
独立起業の理由が明確で苦労をいとわないものでなければ、モチベーションが続かず、独立起業を断念することになります。
共同経営
独立起業するにあたり、共同経営をする人もいます。
ひとりでは不安で、仲間と一緒であれば成功率が上がるような気がします。
しかし、はじめは頼りになる仲間でも、考え方が変わるかもしれません。
重要な意思決定を話し合っていては、決断が遅れます。経営方針が違えば会社は前に進めません。
自分は頑張っているのに、相手のやる気が感じられなくなったりします。
共同経営も失敗の原因です。
もちろんひとりですべてを行うことはできません。自分でやらないことは、外注するか、人を雇えばいいだけです。
経営者はひとりでなくてはいけません。
まとめ
独立起業時はやってみなければわからないことばかりです。どんなに素晴らしいアイデアであっても、売り上げが思うようにあがる保証はありません。
初めてのことは試行錯誤になります。売れるかどうかはやってみなければわかりません。
そのため、借金は極力少なくすべきです。
独立起業は、何のためにやるのかよく考え、自分ひとりでやることです。
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