オーウェル『1984年』の現実化

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 ジョージ・オーウェルが『1984年』で描いた監視社会は、既に現実化しています。1984年には間に合いませんでしたが、約30年遅れで実現しました。

 最近の犯罪捜査のニュースでは、防犯カメラの映像から犯人が割り出されることが増えています。防犯カメラも街を歩けばいたるところで見つけられます。

 『1984年』のような自由のない状況での監視社会は悲惨な世界となりますが、現在の日本のように、一応、思想・言論の自由が認められている社会では、テロ防止のための社会の安全装置の役目を果たしていると言っていいと思います。

 しかし、監視社会への懸念もあります。

1.世界には思想・言論の自由が認められていない国がある

 世界には思想・言論の自由が認めらていない国がまだまだたくさんあります。それらの国が、現在の日本のような監視社会となったら、『1984年』の世界となります。

 それらの国に監視の技術が漏れ伝わってしまうまでの期間と、それらの国で思想・言論の自由が確立されるまでの期間とどちらが短いかという問題です。暗い気持ちにならざるを得ません。

2.適切に運用されている保証がない

 報道されている内容からだけでも、警察が捜査をすれば、特定の個人の行動をかなり細かく監視できることがわかります。しかし、これが犯罪捜査以外に使われていないという保証がどこにもありません。

 例えば、次のようなことは可能なはずです。

(1)野党の主だった人が、いつ、どこで、誰と会ったかを監視する

(2)政府に批判的な発言している人の行動を監視する

(3)反体制的人物の行動を監視する

(4)反社会的勢力の主だった人の行動を監視する

(5)テロリストと思われる人物が入国した際、入国後の行動を監視する

 警察がどこまでのことを行なっているのか、それを監視する制度も仕組みもありません。警察の自律的な判断だけで行われている状況です。

まとめ

 技術がここまで進歩してしまったことを戻すことはできません。この技術を飼い慣らすための社会制度の整備が急務です。

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