アマゾン無人機宅配サービスの課題

空と黄色い風船

 アマゾンが無人機を使った宅配サービスの準備を進めていることを発表しました。まだ、実用化されたわけではありませんが、実用化までの課題について考えてみます。

1.安全性

 まず、安全性ですが、安全性にも種類があります。

(1)機械そのものの安全性

 無人配達機が人にぶつかりケガをさせたり、建物や自動車にぶつかり傷をつけたりしないかという問題です。飛行機が飛ぶ高さよりも低く、最も高い建物よりも高く飛ぶことにより、たいていのものは避けられますが、離着陸時には問題になります。

 ドクターヘリのような緊急時にどこを飛ぶかわからない飛行物体との衝突も避けなければなりません。凧や模型飛行機なども衝突回避が難しいかもしれません。

 他の物体との衝突をいかに避けるかという課題のクリアとそれをどのように証明するかが、最も大きな課題のような気がします。

(2)荷物の安全性

 何者かが、無人配達機を打ち落として、荷物を盗むということが考えられます。GPSを狂わせる電波を照射して、荷物を奪おうとする輩が現れるかもしれません。

 宅配業者を襲って荷物を奪う事件はめったに起こりませんが、相手が無人機であれば敷居が下がり、実行する人がでてくるかもしれません。

2.受け渡し

 無人配達機で荷物の受け渡しをどのように行うかです。庭や玄関先に荷物を置くことはできるでしょうが、どこの家にでも配達することは無理かもしれません。特別に急ぐときに、特別料金で、十分な広さのある場所で、受取人と連絡を取りながら渡すという方法でしょうか。

3.他の目的への流用

 無人配達機を使って、のぞき見をしたり、人を傷つけたりすることへの懸念です。既に、軍事用には偵察や攻撃を行う無人機は存在します。無人配達機が盗まれ、同様のことが、何者かによって行われる危険性があります。

4.法令の問題

 無人配達機を飛ばすためには、改正しなければならない法令があります。これは、安全性の課題がクリアされた後に、議員や行政官をどのように納得させるかという課題です。

まとめ

 無人配達機、少し考えただけでも課題がいくつも出てきます。安全性がクリアできれば、他の課題はなんとかなるような気もします。安全性について信頼を得るのは難しいかもしれません。無人自動車と同じ問題となるような気がします。人間はどこまで機械を信頼できるかという問題です。

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