「いいね!」を集めるFacebookアプリの危険性 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

「いいね!」を集めるFacebookアプリの危険性

パソコンを開き驚く男性

 Facebookの1年間の投稿を新聞のようにまとめるアプリが、スパムだと非難されています。2つのFacebookページの「いいね!」を押して、はじめて使えるようにしているためです。

 Facebookページの「いいね!」を押すと、「○○さんが、『いいね!』といっています」と表示されることがあります。それをスパムと感じるようです。Facebookアプリを実行したあとに「いいね!」を外すこともできます。

 Facebookの「いいね!」は人によって意味が違います。ある人は、「見たよ」という意味で「いいね!」を押します。ある人は、特別に感動したような時にしか「いいね!」を押しません。

 この種のFacebookアプリの危険性は、「○○さんが、『いいね!』といっています」と表示されることではなく、別のところにあります。

Facebookアプリのねらい

 違和感を感じるのはアプリの内容と「いいね!」を押すFacebookページの内容が無関係なためです。ただ単に、Facebookページの「いいね!」を増やす手段にしかなっていません。

 このようにして増やした「いいね!」には、あまり意味がありません。

 Facebookページに「いいね!」をした人には、そのFacebookページに投稿があった場合に、ニュースフィードに通知が流れることがあります。また、「いいね!」を押した人のニュースフィードに、安い価格で広告を表示させることができます。

 いずれも、Facebookページに興味のある人には有益な情報ですが、そうでない人には、意味のある情報ではありません。

 つまり、Facebookページの「いいね!」は、興味をもって押してくれた人にとっては、意味がありますが、そうでない人にとっては、ランダムに選んだ人のニュースフィードに表示させたものと違いはありません。露出度が多少高くなり、広告料が安くなる程度の効果です。

Facebookアプリの危険性

 Facebookアプリをインストールした場合、そのアプリがどのような動きをするかわかりません。多くのFacebookアプリは、「友達」の情報へのアクセスやタイムラインへの投稿の承認を求めてきます。

 「友達」の情報へのアクセスを認めることは、そのFacebookアプリがあなたの名前で「友達」のタイムラインへの投稿することを認めることです。「友達」からの誕生日お祝いメッセージがタイムラインに表示される人がたくさんいるように、「友達」がタイムラインに書き込むことを許している人はたくさんいます。

 タイムラインへの投稿を認めることは、Facebookアプリがあなたの知らないうちに勝手に投稿することを認めることです。

 「友達」の情報へのアクセスやタイムラインへの投稿の承認を求めるFacebookアプリは、あなたの意図しない投稿をあなたや「友達」のタイムライに表示させる可能性があります。

 以前、「友達」を勝手にタグ付けした投稿を行うウィルスがありました。投稿はリンクをシェアするもので、リンクをクリックした後、Facebookへのアクセスを承認すると感染します。

 タグ付きの投稿ですので、「友達」がタグ付き投稿を表示する設定になっていると「友達」のタイムラインに表示され、広がっていきます。

【注意】Chrome拡張機能に潜みFacebookにタグ付き投稿を繰り返すウィルスあり

 Facebookアプリは、このようなウィルスである危険性を常に持っています。ウィルス的な動きをしないとしても、情報を収集している可能性があります。

まとめ

 Facebookアプリは、インストールすると危険なものです。その危険性を冒してまでインストールする価値のあるアプリは、そうありません。

 ウィルスに感染する危険性があると知っていたら、Facebookの1年間の投稿を新聞のようにまとめるアプリをインストールする人がどれだけいるでしょうか。

 Facebookアプリを使ってFacebookページの「いいね!」を増やす手法は、そのねらいに気づかず、ウィルス感染の危険性があることを知らない人にしか通用しません。知っている人からは、嫌悪感を持たれる手法となっています。

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