LINEだけでなく、Facebookでも、アカウントを乗っ取られ、友達がお金をだまし取られる事件が起きているそうです。
フェイスブックで乗っ取り被害相次ぐ NHKニュース
この記事によると、Facebookのアカウントが乗っ取られ、友達に偽サイトを紹介し、友達はお金をだまし取られたそうです。
LINEでは、判で押したようにプリペイドカードを買わせる手口ですが、Facebookでは偽サイトで買わせる手口です。
Facebookの投稿で「プリペイドカードを買って」とやったら、投稿を見た人の何人かは怪しいと思い、注意喚起のコメントを入れられます。
偽サイトの紹介であれば、興味のない人はスルーします。興味を持ったITリテラシーの低い人がだまされます。
影響力のある人が乗っ取られるとだまされる人も増えます。ひとつの投稿で大勢の人に見てもらえますから、犯人としては、LINEよりも効率がいいと言えます。
Facebookメッセージを使い、LINEと同じように1対1で、プリペイドカードを買わせて番号を送らせることもできます。この手口もそのうち現れるかもしれません。
乗っ取りの手口
乗っ取りの手口としては、登録してあるメールアドレスとパスワードが何らかの方法でもれたと考えられます。
パスワードを他と同じにしないことは絶対必要です。2段階認証の設定も必要です。
メールアドレスも自分だけが知っている専用のアドレスにしておくとさらにセキュリティが高まります。そのアドレスに届いたFacebookからのメールは、いつも使うアドレスに転送する設定にしておけばいいだけです。
Facebook乗っ取りの手口はまだあります。
3人の架空アカウント友達で、パスワードをリセットできます。パスワードを忘れたふりをして、3人の架空アカウント友達からの承認をもらえば、新たなパスワードを設定できます。架空アカウントと友達にならないように気をつけなければいけません。
この対策としてもFacebookの登録メールアドレスを自分だけが知っているものにすることは有効です。
偽サイトでだまされない方法
次は、乗っ取られたアカウントの友達として、偽サイトでお金をだまし足られない方法です。
怪しいと思ったらそこで買わないことです。どんなに尊敬する人の紹介であっても乗っ取られている可能性があります。
まともなサイトかどうかの判断基準は次のとおりです。
- 前払い以外の決済手段がある
- 住所・電話番号が載っている
- 特定商取引に関する法律の表示がある
これらを満たさないサイトは怪しいと考えるべきです。電話をして確認してもいいです。偽のコピーサイトが作られていた場合、それを知らせることにもなります。
ECサイトへの電話を揶揄するエントリを見ることがありますが、偽サイト対策にもなりますので、嫌うものではありません。
偽サイトを作られたときの対応
最後は、ショップの立場から、自分のECサイトの偽サイトを作られたときの対応です。お金をだまし取るためのそっくりのサイトを作られた場合です。
お金をだまし取られた人からクレームが来るだけではありません。自店舗の信用が落ちます。
作らせない方法はありません。見つけしだい、つぶすだけです。
証拠を残す
『ウェブ魚拓』で証拠を残します。
口座凍結
偽サイトに注文したときに振り込み先として指定される口座を凍結します。銀行はすぐに対応してくれるようです。
お金を引き出される前に口座凍結ができれば、お客様がお金を振り込んでも取り戻すことができます。
偽サイトで偽注文をすれば、使用している口座がわかります。いくつもの口座を使っている可能性がありますから、こちらのメールアドレスを変えながらいくつも注文しましょう。
警察に届ける
お客様に被害があった場合には、被害届を出すようにお願いします。
そっくりなサイトがあるというだけでは、参考情報ということです。
Googleに報告
『ウェブマスター ツール』に著作権侵害を申請します。
通知する
自店舗のサイトで偽サイトがあることを通知します。
ただし、正しく自店舗に来ている人に知らせてもあまり意味はありません。問題は、乗っ取られたアカウントが紹介する偽アカウントに来る人です。
まとめ
Facebookアカウントを乗っ取り、友達に偽サイトを紹介して買い物をさせ、お金を振り込ませる手口です。
乗っ取られた人は信用を失い、お金を振り込んだ人はお金を失いますが、一番の被害者は、偽サイトを作られたショップかもしれません。
アカウントを乗っ取られると多くの人に迷惑をかけることになります。