この本は、2011年4月に初版が発行されており、その時と現在とでは、Facebookの仕様はかなり変わっています。それでも、TwitterやFacebookの取り組み方の参考になります。
1.TwitterとFacebookの使い分け
特に印象に残ったのは、TwitterとFacebookの使い分けです。TwitterとFacebookでは、時間感覚が異なっています。Twitterは現在進行形、Facebookは現在完了形という感じがします。
Twitterは140文字以下で、リプライやリツイートも含めて、投稿順に表示されるだけです。投稿から15分たったらほとんど読まれません。そのかわり、つまらない投稿はスルーされるだけですみます。読んでもらうためには、量を意識する必要があります。
Facebookのニュースフィードは、ハイライト表示であれば、投稿した人との親密性や「いいね!」やコメントの数、投稿の新しさから計算されるエッジランクに従って表示されます。コメントは元の投稿と一緒に表示されます。そのため、投稿から数時間後でも読まれます。そのかわり、つまらない投稿はがっかりされる可能性があります。読んでもらうためには、質を意識する必要があります。
2.コンテンツリサイクル
もう一つは、コンテンツリサイクルという考え方です。思いついたアイデアをTwitterでつぶやきます。関連する考えもTwitterでつぶやきます。それらをまとめ、画像も追加して、Facebookに投稿します。
Facebookの投稿を編集しなおして、ブログの記事としてまとめます。コンテンツリサイクルとは、このように、少しずつ加筆してコンテンツをブラッシュアップしていく方法です。
さらに、メルマガから、セミナーや講演の題材になり、本の出版につなげるということもあります。
まとめ
Facebookの操作法などの本は、Facebookの仕様が頻繁にかわるため、古い本は役に立たなくなります。しかし、本書のように、取り組み方などについて書かれた本は、Facebookの仕様が変わっても、そのまま使えます。そういう意味でまだまだ役に立つ本です。