持家がいいか、賃貸がいいか、なかなか論争が絶えません。最近も『賃貸派って老後はどうするの? 放浪?:日経ビジネスオンライン』という記事がありました。
この記事では、会社員がローンを組んで家を所有するリスクとして次の項目をあげています。
- 解雇、病気、賃下げなどがありうる
- 古くなった家は売っても借金が残る
- 災害等の環境の変化に対応しにくい
- 人生の可能性を狭める
タイトルにある老後については、キャッシュフローさえあれば心配はいらないと言っています。
高度経済成長時代は、解雇や賃下げの可能性を考えづらく、土地は値上がりするものでした。家を買うという選択にも経済合理性はありました。
それでも転勤になると、家を売るか、貸すかして家族と引っ越すか、単身赴任するかの選択を迫られました。
私自身は結婚してから、借家住まいです。
借家の理由は、会社勤めをしているため、どこに転勤になるかわからないからです。実際に4年間ほど名古屋に転勤になりました。
会社によっては、留守宅に対して手厚い手当が出るところもあるようですが、私が勤めている会社では、何年も前に廃止されました。
今の私の環境では、借家の方が経済的に有利ですが、同じ会社に勤めている人の中には家を買う人も珍しくありません。
家を買ったとたんに、転勤になったという話はよく聞きます。バブル時代に買ったマンションが値下がりし、家計が債務超過状態になっている人の話も聞きます。
以前『定年後に住むところ』という記事を書いていますが、どこに住むかは悩ましいところです。
この記事では、東京まで特急に乗って1時間ぐらいのところがいいのではないかと書きました。東京の近くに住むのは、海外から来る展覧会やコンサートは、東京で開催されるからです。
都心部でないのは、土地や家賃が高すぎるからです。都心から離れれば、土地も家賃も急速に安くなります。
ブロガーの立花岳志さんは、『麻布に引っ越してきて1年たった今日思うこと | No Second Life』などの記事で、都心に住む便利さと周りに住む人の良さを書いています。「街が家で家がコックピット」のような感覚で、家の周囲も含めた住環境がすばらしいということです。
私も名古屋に住んでいたときは、交通至便のところに住んでいたので、何をしに行くのでもすぐに行けるという便利さはわかります。
その時の仕事の内容とキャッシュフローからどこに住むかを決めることができる点でも賃貸の方が良いということになります。