自ら起業し、フリーランスとして生きていこうという人が増えています。しかし、フリーランスには、悩みや不安もあります。
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』は、フリーランスを目指すうえでの考え方と実務的な知識を提供しています。その中から、印象に残った3点を紹介します。
影響力の拡大
「何を目指して働くか」という問いに対し、「影響力の拡大」を提案しています。プロフェショナルとして働いていく中で、もっと多くの人に貢献する、もっと自分を知ってもらうことを目指します。
そのための手段はいくらでもあります。ブログ、メルマガ、セミナー、執筆などです。
影響力を拡大することにより、目の前のお客様へのフィードバックもでき、新しい仕事にもつながります。
本業を「小さな事業」に分割する
フリーランスは新しい仕事をどんどん作っていくべきです。ひとつの仕事、1種類の仕事だけではリスクが高まります。
新しい仕事を作るための基本は販路拡大です。自分の持っているスキル・知識の提供先を増やしていきます。
例えば、税理士の顧問契約の提供先は経営者です。これをサラリーマンに広げれば、サラリーマンのための税金セミナーになります。これから税理士になりたい人に広げれば、税理士試験の突破方法セミナーになります。
また、複数の柱を持つことも大切です。複数の柱を持つことで、それぞれの相乗効果が起こります。1つの柱の売り上げが落ちても、他の柱があることがリスクヘッジになります。
あなたが情報を発信し、相談されること、質問をよく受けることがあなたの強みであり、柱になりうるものです。
ポジションを考える
自分と同じようなことをやっている人を研究します。そして、自分が差別化できることを探します。
複数の分野をかけ合わせ、自分だけの、自分にしかできない仕事を作り出します。そこがあなたのポジションです。
あなたがGoogle検索でトップに表示される分野が、あなたのポジションになります。
おわりに
フリーランスとして働くための考え方を紹介しました。そのほかにも、ブログを利用した具体的な情報発信方法、経理の基本、法人化のポイント、青色申告の方法など、実践的な情報も満載です。フリーランスとして働くことを考えている人にはお勧めの一冊です。