あなたの話は伝わりやすいですか?
エンジニアの中には話すことが苦手で、伝えたいことがなかなか伝わらない人がいます。そんな人のために、話を伝えやすくするためのチェックリストを作りました。
相手の知識・理解力を考える
話をするときは相手に合わせなければなりません。一方的に話をするだけでは伝わりません。
あなたが話したいことについて、相手がどのくらいの知識を持っているかを考えなければなりません。
専門外の人に専門的な話をするときは、特に注意が必要です。場合によっては、先に相手にどのくらいの知識を持っているかを聞くことも必要です。
プログラミングをしたことのない人に、プログラムのコードの話をしても伝わりません。
また、相手の理解力にも合わせなければなりません。大人に説明するときと、子供に説明するときは、説明の仕方を変えなければなりません。
幼児に話をするときは、幼児にあわせることと同じです。
大枠から説明する
いきなり詳細な話からする人がいます。
そもそも何の話をしたいのかから伝えなくては、相手はわかりません。あなたにとって、その話をすることが当然であっても、相手は他にもたくさん考えなければならないことがあるかもしれません。
プログラムのバグの話をするときに、いきなり「落ちるんですが、どうすればいいですか?」などと話をしても相手は何の話か分かりません。「何の話?」と言われるのが関の山です。
「○○のプログラムが××で強制終了するのですが、……」と、まず、何の話をするかを伝えてから、徐々に詳細な話に入っていくようにしましょう。
前提条件を伝える
話に前提条件があるときには、忘れずに前提条件を伝えます。
前提条件を伝えないと相手に思わぬ誤解を与えます。
部下が身内に不幸があり帰宅したようなとき、「○○は帰宅したので、……」とだけ話しては、「この緊急事態に何で帰宅するんだ」と思われる可能性があります。
当然知っていると思われる場合でも、相手が前提条件を知っているかどうかを確認すべきです。
現在の状況を考える
今、話をできる状況かどうかは重要です。
火事が発生し逃げなければならないときに、誰も悠長な話など聞いていられません。そこまで極端でなくても、相手が忙しそうなときには、緊急な話以外は控えたほうが賢明です。
自分が理解しているか確認する
自分がきちんと理解できていないことは、相手にわかってもらえません。
自分が理解できているかどうかのチェックに、自分が他人に説明ができるかどうかが使えます。
説明しようとして、論理的に話がつながらないときは、あなたが理解できていない証拠です。論理的につながるように、不足している知識を確認するか、疑問点を解消することが必要です。
おわりに
話をするときには、相手のことを考えることが基本です。「言わなくてもわかるでしょ」とか「それくらいは推測しろ」と考えてはいけません。
言わなくてもわかることはありません。言葉にしないと何も伝わらないのが現実です。