『赤字社員だらけでも営業利益20%をたたき出した社長の経営ノート』

赤字社員だらけでも営業利益20%をたたき出した社長の経営ノート

 著者の金村秀一さんは、現在、11年目を迎える創業店舗「日鶏〆(ひとりじめ)」という上野の地鶏炭火焼専門店の年間営業利益を更新中です。「良い人材を採用できる確率はかぎりなくゼロに近い」と著者が言う飲食業界ですが、人材育成のノウハウが余すところなく紹介されています。

 献本いただきましたが、人材育成に悩む中小企業の社長やリーダーにとって参考になる情報がいっぱいです。ここでは、そのエッセンスを紹介します。

1.社員と共有した経営計画

 長期計画、中期計画、短期計画とブレークダウンして作成していく経営計画です。長期計画は、会社が社会に担う役割から決まります。中期計画は、かなりハードルの高い目標を掲げますが、どうしたら現実のものになるかをリーダークラスの社員に常に考えさせます。

 短期計画では、社員ひとりひとりに、これまでの成果から行動計画を見なおさせます。その計画を実行すれば、予算が達成できる具体的な実行計画を立てさせます。

2.しつけや礼儀を優先した社員教育

 「返事・挨拶をすること」「時間を守ること」などの、しつけや礼儀を技術の習得よりも優先させた社員教育を行います。

3.社員満足度を高めるコミュニケーション

 社員の家族も気づくように、社員の功績はハガキで感謝の思いを伝えます。「コミュニケーション=接触回数」の理念のもと、全社員平等に毎月30分の面談や飲み会を行います。

4.仕事をしやすくする職場環境の整備

 「整理・整頓・清潔を徹底すること」を「返事・挨拶をすること」「時間を守ること」と同様に守らせます。上司から教わったことは、そのまま愚直にまねることからはじめさせます。

5.経営数字に対する意識を高める会社経営の疑似体験

 社員への指示は、必ず数字で行います。それで、組織の数字に対する意識を高めていきます。さらに、経営者意識を持たせるために、経営シミュレーションゲームで疑似体験をさせます。

6.お客様の動向に対応する販売戦略

 売れるかどうかは、商品力と販売力の2つの掛け算で決まることを理解させます。ここ数年は、お客様の動向が大きく変わっているため、特にお客様の声に耳を傾けます。お客様が来店されるのを待つだけの時代は、既に終わっています。

まとめ

 人材育成に悩む社長やリーダーへのヒントが満載です。良い人材がいない業界特有のこともありますが、他の業界でも参考になることは、たくさんあります。

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