人生100年の時代になってきました。65歳まで働いたとしても、あと35年間あります。60歳からだと40年間です。
あなたは、その間をどのように生きるつもりですか?
何も考えないでいると、酒浸りでテレビ漬けになり、身体を壊して寝たきりになるかもしれません。寝たきりにならなくても、認知症になる可能性が高まります。
せっかくの人生です。
どのように生きるか、そのためにはどうするかを考えてみましょう。
健康
何をするにも、健康でなければ活動が限られます。
高齢になればなるほど健康には注意しなければなりません。
幸いなことに健康のために必要なことはわかっています。
バランスのとれた食事
まず、バランスの取れた食事です。
食べすぎには注意しなければなりません。
たくさんの種類のものを少しずつ食べることが安全です。
どんなに食べても体に害のないものなどありません。
逆にある種の食べ物を避けると、それに含まれている栄養素が不足する可能性が高まります。
決して「○○だけ食べていれば大丈夫」とか「○○抜き」といった健康法を信じてはいけません。
酒はほどほどにします。禁煙は当然です。
適度な運動
次は、適度な運動です。
「適度」であることが大切です。
決してフルマラソンを走ろうなどと考えないことです。
1日8000歩ぐらいのウォーキングが適当です。
ウォーキングだけだと上半身をあまり使わないので、上半身を使う運動も取り入れたほうがいいと思います。
私は1日8000歩の散歩とストレッチ体操を日課とし、スポーツジムでランニング・筋力トレーニング・水泳などを週1回ぐらいのペースで30年近くやっています。
十分な睡眠
三つめが、十分な睡眠です。
会社勤めのときは、十分な睡眠時間を確保することができませんでした。
朝会社に行く時間が決まっており、夜は残業や遠方からの出張帰り、飲み会などで遅くなることが当たり前だったので、1日平均5時間以下の睡眠時間でした。
慢性的な睡眠不足だったと思います。
近年の研究で、睡眠不足が健康に及ぼす悪影響は明らかになっています。
十分な睡眠時間を取れることも、起業の大きなメリットと感じています。
起業してからは、原則、目覚ましを使っていません。朝、自然に目が覚めるのに任せています。平均6時間ぐらい眠っています。
生きがい
バランスの取れた食事と、適度な運動と、十分な睡眠で健康を維持すれば、好きなことができます。
しかし、長年会社勤めをしていると、自分の好きなことがわからないという人も珍しくありません。
子どものときは親や先生の勧めに従い、会社に入ってからは会社や上司の方針に従っていると、自由になったときに途方に暮れてしまいます。
エーリッヒ・フロムが『自由からの逃走』で指摘したとおり、自由になると不安を感じる人もいます。
ここは、子どものときのことを思い出し、自分が本当は何が好きなのかを見つけ出すべきです。
しかし、好きなことがはっきりしても、趣味だけではすぐに飽きてしまします。定年後を趣味だけで過ごすと虚しくなります。
幸いなことに、人はどのようなときに幸福感を得られるかということも、すでにわかっています。
人は、社会とつながり、社会に貢献できていることを実感できているときに幸福を感じます。自分が他人に役に立ち、感謝されることが最高の幸せです。
自分が好きなことで、社会や他人に役に立つことをすることが、生きがいにつながります。
また、社会や他人に役に立つことはビジネスになります。ビジネスにおいて、お金はお客様の感謝の印です。
お客様に提供した商品やサービスが喜んでもらえるから、その見返りとしてお金をいただけるのです。
長年、給与という形でお金をもらっていると、お金は苦役の対価としてもらうものだと感じている人も少なくないと思います。
そこは、考え方を改めなければなりません。
このように考えると、起業し、社会に貢献し続けることが、生きがいにつながることを理解できると思います。
自ら起業すれば会社のような定年はありません。健康でいられる限り、社会に貢献できます。
お金
さらに起業すれば経済的にも有利になります。
今後、年金の支給開始年齢は遅くなり、金額は少なくなります。
起業すれば、会社勤め以上の収入を得ることも夢ではありません。
おわりに
まだ若い人は、定年後のことなど考えられないと思います。
しかし、今の日本で会社勤めを続けることは大きなリスクです。
会社は永久に続くものではありません。以前は絶対につぶれないと思われていた会社が、いくつも消えています。
終身雇用はすでに崩壊しています。高度経済成長時代のように会社が成長を続けない限り、終身雇用は成り立ちません。
会社組織が大きくならずに、社員が年を取り、新入社員を採用すれば、ピラミッド型組織上部の役職が不足し、人が余ってくることは明らかです。
会社に残っていても、一定の年齢になれば、給与を大幅に減らされることになります。
時代の流れを読み、自らの専門スキルを磨きながら、一生続けられる仕事を見つけることが必要です。