ものごとには、すぐに覚えてしまうことと、なかなか覚えられないことがあります。
すぐに覚えてしまう理由を分析すると、記憶力を高めるコツがわかります。
ここでは、そのコツについて紹介します。
1.論理的記憶
数学の証明法を覚えてしまう場合などの記憶方法です。
それぞれのステップに論理的必然性があるために、たいした努力なしで覚えられます。
囲碁や将棋の上級者が、対局後すべての手を覚えているのも同じです。
一手一手にそれを選択する必然性があるために、たやすく覚えることができます。
2.感動記憶
感情を強く動かされた時のことは、良く覚えています。
幾何学の問題で解決のための補助線に気づいた時などは、一種の感動を覚えます。
論理的な必然性とあわせて、数学の証明法を忘れない理由です。
3.イメージ記憶
画像として全体をいっぺんに覚えてしまう方法です。
時間をかけて画像を眺めるとかなり細かいところまで記憶できます。
4.関連づけ記憶
漢字を覚えるときに、木偏の文字は「木」に関係していることから覚える方法がこれに当たります。
英単語を接頭語や接尾語、語幹などから覚えるのも同じです。
また、英単語を英語の文章の中で、文章まるごとごと覚えていくのもこの方法の一種です。
5.メロディ記憶
音の旋律と一緒に覚えてしまう方法です。
歌が覚えやすいのはこのためです。
おわりに
人により、どの方法が得意か違います。
ここにあげた順序は、私が得意な順序です。
人によっては、ここにあげた方法よりも、英単語などをゴリゴリと強制的に覚えていく方法が得意な人もいます。
しかし、それは、私には苦痛以外の何物でもなく、ほとんど覚えられない方法です。