noteというサービスが始まりました。個人から個人に、文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を100円~10,000円で売ることができます。
どんなことができるか考えてみましょう。
著名人
著名人であれば、いろいろなものが売れます。アイドルであればスナップ写真でも売れます。作家であれば、エッセイ集や短編小説も売れます。
第一の問題は既存のメディア関係者との関係です。今までお世話になってきた関係者を飛ばして直接売ることにより、それまでの関係が壊れる可能性があります。
DELLがパソコンの直販を始めたとき、それまでのパソコンメーカーが販売店との関係から、すぐに直販に切り替えられなかったのと同じです。
第二の問題は、既存のメディアで発表する以上のメリットがあるかです。テレビ出演でも商業出版でも、それがステータスです。noteにはそれがありません。
既存メディアの影響力は、noteとは比較になりません。noteが追いつく時が来るのかさえわかりません。
著名人の場合は、第一の問題と第二の問題をうまく避けられる既存のメディアと競合しないところから、少しづつ始めていくことになると思います。
著名人とほぼ同じスキルを持ちながら売れていない人
著名人とほぼ同じスキルを持ちながら売れていない人は、どの分野にもいると思います。そのような人にとって、noteは良いツールになるかもしれません。
しかし、使い方は難しいと思います。ブログやYouTubeなど、コンテンツを無料で公開するツールは既に一般的です。
ブログやYouTubeをソーシャルメディアを使って広めながら、キュレーターの目にとまることを期待している人もいると思います。
無料でもなかなか広まりません。まして、たとえ100円でも有料であれば、それなりの価値を認めてもらえなければお金をだしてもらえません。
むしろ無料の方がチャンスが広がるともいえます。
無名の人
無名の人のコンテンツは、知り合いが買ってくれるかもしれません。コミュニティができれば、コミュニティの中で売ることができます。
それ以外の人に売るためには、価格に見合う価値があることを宣伝しなければなりません。ソーシャルメディアでの口コミはよい宣伝手段です。
検索して探してもらえるものであれば、ロングテールで売れます。私が昨年の4月にKindle出版した『アメブロからWordPressへの移行方法』は、少しづつですが今でも毎月売れています。
まとめ
著名人がnoteを使うのは難しいと思います。既存メディアの関係者との関係を壊してまで、既存メディアのステータス以上のものが得られるかという問題です。
著名人とほぼ同じスキルを持ちながら売れていない人も、noteの利用は難しいと思います。むしろ無料でコンテンツを広めた方が効果的かもしれません。
知り合いやコミュニティ内で売って、小遣い程度を稼ぐつもりならばいいと思います。うまくやれば結構稼げるかもしれません。
noteと売り方がよく似ているものは、有料メルマガです。有料メルマガも読者をつかむことが難しいですが、noteはコンテンツのばら売りに近いため、それ以上に難しいと思います。
そうはいっても、どんな人でもアイデアしだいで大ばけする可能性のあるところが、新しいメディアの魅力です。