起業を考えた時に、はたしてマーケットがあるかどうかが大きな問題になります。
自分の好きで得意なことで起業したいけれども、お客様がいるかどうかがわかりません。
すでに多くの会社が存在する仕事であれば、お客様がいることは確実です。しかし、競合相手もたくさんいます。いわゆるレッドオーシャンです。
そのとき、個人事業だからと価格を抑えてスタートしがちです。大手企業は間接費が大きくかかります。社員に払っている給料の3倍ぐらいの人件費がかかっているはずです。
個人事業では間接費が極めて少なくなります。自分の生活費に回すお金だけを人件費と考えてもいいぐらいです。
しかし、だからと言って、レッドオーシャンで価格競争をすると消耗します。競合相手も価格を下げてきます。仕事は多いけれども、利益はほとんどないという状態になります。眠る時間もなくなり身体を壊します。
レッドオーシャンでは、差別化をすることがセオリーです。
業界によっては、ほとんどの会社が効率の悪い仕事をしているところがあります。また、お客様の不満に気づかない業界もあります。そのような業界では、当たり前のことをするだけでも差別化できます。
そこまで単純でなければ、マーケットをセグメント化して、ターゲットを絞ります。絞ったターゲットに特化することで、差別化を図ります。
すると、絞ったターゲットに需要があるかどうかが問題になります。
これは、やってみなければわかりません。
実際にターゲットとなる人を探し、その人の要望を聞いてみるのが一番です。
その人に合わせて商品やサービスを変えることをいとわないことです。
まだ誰もやっていない仕事で起業を考える時も同じです。自分の商品やサービスをお金を出してでも欲しいという人を見つけなければなりません。
見つけたならば、その人に合わせて、商品やサービスを変えていきます。
実績ができれば、ターゲットを広げていきます。そのときは、お客様がたくさんいて、競合が少ない領域がねらい目です。
あくまでもお客様を中心に考えることです。
自分の商品やサービスの良さがわからないお客様が悪いと考えてはいけません。
商品やサービスの良さをわかるお客様を見つけることはあなたの責任です。