プロ野球・横浜DeNAベイスターズが、試合内容によって返金するチケットを販売しました。5月1~6日に、1日50席限定で売り出されました。アンケート用紙に「(試合に)アツくなった理由」と「査定額」などを書いて提出すると、負け試合で最大全額、勝ち試合で半額が、申請通りの金額で返金されました。
サービスに不満がある客に、返金するホテルがあるとは聞いたことがあります。ホテルの場合は、不満の内容をサービスにフィードバックできます。返金要求を繰り返す客には、満足するサービスを提供できないという理由で宿泊を断るという対抗措置も用意されています。
しかし、DeNAの場合は、何を得たのでしょうか。ふがいない試合をした選手たちが、チケットが返金されたことにより、奮い立つとでも思ったのでしょうか。チケットの購入者は、ただ単に割引チケットと考えて、最大の返金額を申請した人も多いようです。販売数が少ないため、割引チケットの売上への影響の検証にもなりません。
今回の試みは話題づくり以外の効果があったとは思えないものでした。