このブログは、WordPressのマルチサイト機能を有効化しています。実際に有効化して使ってみた結果、気づいたメリット・デメリットをまとめます。マルチサイト機能は、WordPress 3.0からデフォルト機能となっています。
マルチサイト機能のメリット
マルチサイト機能を有効化した場合のメリットとして次のことがあります。
1.複数サイトを管理する場合でもWordPressのインストールは1回で良い
2.複数サイトを管理する場合でもWordPressのバージョンアップ作業も1回で良い
3.複数サイトで同じテーマを使用していてテーマを修正する場合、テーマの修正は1回で良い
4.複数サイトに入れるプラグインはまとめて入れられる(一部のサイトだけに入れることも可能)
5.複数サイトに入れたプラグインのバージョンアップも1回で良い
つまり、複数サイトを管理しない場合は、メリットはありません。しかし、すでに公開済みの記事があるサイトを途中からマルチサイトに変更する場合は制限があります。
WordPressでは、マルチサイトの形式に「サブドメイン」と「サブディレクトリ」の2つがあります。
サブドメイン形式は、たとえばドメイン名が「example.com」というWebサーバーに対して、次のようなURLになります。
http://sub1.example.com/
http://sub2.example.com/
この形式は、サーバー側の設定変更も必要で、レンタルサーバーによってはとれない場合があります。
これに対し、サブディレクトリ形式は、ドメイン名が「example.com」というWebサーバーに対して、次のようなURLになります。
http://example.com/sub1/
http://example.com/sub2/
この形式は、すでに公開済みの記事があるサイトを途中からマルチサイトに変更する場合は、設定できません。
すなわち、すでに公開済みの記事があるサイトを途中からマルチサイトに変更する場合は、サブドメイン形式しか取れず、サーバー側の設定変更が必要で、レンタルサーバーによってはこの形式がとれない場合があります。
そのために、「最初は1つのサイトのみ公開する場合も、複数のサイトを作る予定があれば、先にマルチサイト機能をインストールしておくことをおすすめします」と書いてある本もありました。
私は、1つのサイトのみ公開する予定でしたが、もしかしたら将来英語のサイトを公開するようなこともあるかもしれないと考えて、マルチサイト機能を有効としました。
マルチサイト機能のデメリット
実際に、マルチサイト機能を有効にするとデメリットとして次のことがあることに気づきました。
1.プラグインのインストールと有効化・設定で画面の切り替えが発生する
プラグインのインストールは、共通の管理者の画面で行います。個別のサイトで有効化や設定を行うためには、個別のサイトの画面に切り替える必要があります。個別のサイトごとに有効化の有無・設定内容を変えるためには当然このようになりますが、実際に作業する場合は、けっこうめんどうです。
2.プラグインの中には、マルチサイトをサポートしていないものがある
「Google XML Sitemaps」は、現在のところマルチサイトをサポートしていないということで、有効化できませんでした。マルチサイトをサポートしているβバージョンがありましたので、現在はそちらを使っています。βバージョンですので、品質に不安があります。また、「Google XML Sitemaps」について設定方法等を説明したブログがありますが、βバージョンでは設定内容が異なり、参考になるサイトがありませんでした。
おわりに
WordPressのマルチサイト機能は、必要性を十分に検討して有効化することをおすすめします。